Windows 10や11のスタートメニューは、デフォルトのままでは使いにくいと感じる時がありますが、スタートメニューの設定をカスタマイズすれば、より使いやすくすることができます。
そこでここでは、Windows 10や11のスタートメニューをカスタマイズして使いやすくする方法を紹介します。
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
Windows 11 Pro | 21H2 |
目次
Windows 10の場合
Windows 10のスタートメニューでは、以下に挙げるようなカスタマイズが可能です。
スタートメニューを小さくする
Windows 10のスタートメニューは、一般的なウィンドウと同じように境界部分をドラッグすることで自由に大きさを変えることができます。
たとえば、スタートメニューをアプリの起動用としてだけ使う場合は、スタートメニューを最小サイズにすればシンプルでコンパクトなスタートメニューにできます。
タイルを消す(非表示にする)
タイルを利用しないなら、スタートメニューに表示されているタイルを右クリックして「スタートからピン留めを外す」ことで、タイルが消えてシンプルなスタートメニューにすることもできます。
すべてのタイルを消したスタート画面は、以下のように超コンパクト表示になります。
スタートメニューを大きくする
メールやカレンダーなど、さまざまな情報をスタートメニューのタイルでチェックしたいなら、スタート画面を大きくして、タイルの表示領域を広げることで、たくさんの情報をスタートメニューに表示できます。
また、タイルの大きさも、タイルを右クリックすることでサイズ(小/中/横長/大)を変更できます。
スタートメニューを全画面で表示する
Windowsの「設定」から「個人用設定」>「スタート」で「全画面表示のスタートメニューを使う」をオンにすれば、スタートメニューを全画面で表示することもできます。
サイドメニューをカスタマイズする
スタートメニューの左側には個人用の「ドキュメント」「ピクチャー」や「設定」を開くためのアイコンが並んでいますが、ここに表示するアイコンもカスタマイズできます。
サイドメニューに表示するアイコンは、Windowsの「設定」から「個人用設定」>「スタート」>「スタートに表示するフォルダーを選ぶ」で、オン/オフを切り替えられます。
Windows 11の場合
Windows 11のスタートメニューは、Windows 10に比べてとてもシンプルな表示になっていますが、以下に挙げるようなカスタマイズが可能です。
「ピン留め済み」をカスタマイズする
Windows 11のスタートメニューの「ピン留め済み」セクションには、デフォルトでインストールされているアプリなどがリスト表示されており、右上の「すべてのアプリ」をクリックすると、インストールされているすべてのアプリがリスト表示されます。
この「ピン留め済み」セクションには、アプリやフォルダー、Webページを追加することができます。
アプリを追加したいときは、「すべてのアプリ」からピン留めしたいアプリを右クリックして、メニューから「スタートにピン留めする」を選択します。
フォルダーをピン留めしたいときは、エクスプローラーでピン留めしたいフォルダーを右クリックして、メニューから「スタートメニューにピン留めする」を選択します。
Webページをピン留めしたいときは、Microsoft EdgeでWebページを表示させた状態で、右上の「…」をクリックして、メニューから「その他のツール」>「スタート画面にピン留めする」を選択します。
なお、ピン留めした項目は、ドラッグ&ドロップで自由に並べ替えられます。
ピン留めされている項目を削除したいときは、削除する項目を右クリックして、メニューから「スタートからピン留めを外す」を選択します。
「おすすめ」をカスタマイズする
スタートメニューの「おすすめ」セクションには、最近の使用したファイルや、新しくインストールしたアプリなどが自動的に表示されます。
「おすすめ」セクションに表示されている項目を削除したいときは、削除したい項目を右クリックして、メニューから「リストから削除」を選択します。
なお、最近使用したファイルや、新しくインストールしたアプリを「おすすめ」セクションに表示させたくないときは、Windowsの「設定」から「個人用設定」>「スタート」でオフにできます。
スタートメニュー右下をカスタマイズする
スタートメニューの右下には、デフォルトで電源ボタンのみが表示されていますが、ここには次のアイコンを追加することができます。
- 設定
- エクスプローラー
- ドキュメント
- ダウンロード
- ミュージック
- ピクチャ
- ビデオ
- ネットワーク
アイコンを追加するときは、Windowsの「設定」から「個人用設定」>「スタート」>「フォルダー」で、表示させたい機能やフォルダーをオンに設定します。
以下の画像では、ダウンロードとネットワークを追加しています。
なお「ドキュメント」や「ダウンロード」といった個人用フォルダーは、「ピン留め済み」に追加することもできるので、どちらに表示するか統一しておくとよいでしょう。
スタートボタンをタスクバーの左側に表示する
スタートメニューとは直接関係ありませんが、Windows 11のスタートボタンは、これまでのWindowsと異なり、タスクバーの中央に表示されるようになっていますが、従来と同じようにタスクバーの左側に表示させることもできます。
スタートボタンをタスクバーの左側に表示させたいときは、Windowsの「設定」から「個人用設定」>「タスクバー」>「タスクバーの動作」を開き「タスクバーの位置」から[左揃え」を選択します。
あとがき
Windows 10や11での操作をスタートメニューを起点として行っているなら、スタートメニューをカスタマイズすることで、操作効率を上げることができるでしょう。