企業で利用されているパソコンで、USBポートからの情報漏えいを防ぐ方法としては、オペレーティングシステムやデバイス制御ソフトを使って、USBポートに接続されたUSBメモリやUSBハードディスク、スマートフォンなどのデバイスの読み書きができないよう制限する方法が一般的ですが、より確実に対策したい場合は、USBポートを物理的にふさいで利用できなくする方法があります。
そこでここでは、パソコンのUSBポートを物理的にふさぐアイテム「USBポートガード」について紹介します。

目次
USBポートガードとは
USBポートガードは、パソコンのUSBポートを物理的にふさいでUSBメモリなどのデバイスを接続できないようするアイテムを指し、製品によっては「USセキュリティキャップ」や「USBコネクタ取り付けセキュリティ」などと呼ばれることもあります。
USBポートガードは、一般的には本体と取り付け部品で構成されており、本体にセットした取り付け部品をUSBポートに差し込んでUSBポートをふさぎ、USBポートに取り付けられた部品は、本体がないと取り外すことができない仕組みになっています。


画像の引用元:https://www.elecom.co.jp/products/ESL-USB1.html
なお、本体は部品の取り付け・取り外しのときのみ使用する物なので一つあればよいですが、取り付け部品はUSBポートの数だけ必要になります。
USBポートガードの必要性
企業で利用されているパソコンで、USBポートからの情報漏えいを防ぐ方法としては、オペレーティングシステムやデバイス制御ソフトなどで、接続デバイスを制限する方法が一般的ですが、USB接続可能なデバイスやデータ転送方法はいくつもあり、今後新たなデバイスや転送方法が出てくるかもしれません。
そうなってくると、USBポートに接続されるデバイスをソフトウェアで制限する方法では対応しきれないケースが出てきます。
そのような可能性にも備えた対策を行いたい場合は、USBポートガードなどを用いて、USBポートを物理的に利用できないようにする方法がおススメです。
おすすめの製品
USBポートガードには、さまざまなメーカーの製品がありますが、取り付けや取り外しが簡単なエレコム製の「USBポートガード(ESL-USB1)」がおススメです。
なお、USBポートガードを選ぶときは、USBコネクタの種類にも注意しましょう。
PCなどには、一般的にUSBポートとしてTypeAが採用されていますが、最近のPCなどではTypeCのUSBポートを搭載したマシンも出てきているので、PCに搭載されているUSBポートの種類を確認し、種類に応じた商品を選びましょう。
あとがき
オペレーティングシステムやデバイス制御ソフトなどによる対策は、最新のデバイスなどには対応できないこともあるので、より確実な対策を考えているなら、USBポートガードを利用して物理的な対策も行うことで、セキュリティを強化できるでしょう。