「kill」コマンドは、指定したプロセスにシグナルを送ります。プロセスは、受け取ったシグナルに応じて終了や再起動などの動作を実行します。
ここでは「kill」コマンドの基本的な使用方法について紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
# cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.4.1708 (Core)
書式とオプション
書式
kill -[シグナル名またはシグナルID] PID
kill -s [シグナル名またはシグナルID] PID
kill -SIGシグナル名 PID
主なシグナル
シグナル名 | シグナルID | 説明 |
---|---|---|
HUP | 1 | ハングアップ |
INT | 2 | キーボードからの割り込み(Ctrl+Cキー) |
KILL | 9 | 強制終了 |
TERM | 15 | 終了(デフォルト) |
「HUP」シグナルは、サービスの設定ファイルを再読込したい場合などに利用します。
「INT」シグナルは、割り込みによって動作を停止します。
「KILL」シグナルは、プロセスを強制終了します。
「TERM」シグナルは、プロセスを適切な手順で終了します。
使用例
PID550のプロセスを正常に終了するには、以下のように実行します。
# kill 550
PID550のプロセスを強制終了するには、以下のいずれかを実行します。
# kill -KILL 550
# kill -9 550
複数のプロセスを終了させるには、以下のように実行します。
# kill 550 556
あとがき
シグナルは30種類以上あるようですが、上に挙げたシグナルのいずれかを使うことがほとんどかと思います。Linuxの基本コマンドとしてマスターしておきたいところです。