2019年2月時点のCentOS 7の最新バージョン「CentOS Linux release 7.6.1810」を、サーバー用途での利用を想定したマシンにインストールする手順を紹介します。
なお、ここではインストールイメージをダウンロードして、OSをインストールするまでの手順を紹介します。
目次
動作環境
この記事では、Hyper-V仮想環境に作成した仮想マシンへ、以下のバージョンのCentOS 7を最小構成でインストールした場合の手順を紹介しています。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
CentOS | 7.6.1810 |
他のハードウェア環境や、他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
インストールメディアの準備
CentOSの公式サイトから、インストールイメージをダウンロードします。
ダウンロードページでは、一般的イメージファイルとして「DVD ISO」と「Minimal ISO」のリンクが掲載されています。
DVD ISOには、GUIを含め標準的なサーバー環境に必要なパッケージが同梱されており、OSインストール時に必要なパッケージを併せてインストールすることができます。イメージファイルの容量は、約4.5GBあります。
Minimal ISOでは、必要最小限のパッケージしかインストールされず、そのほかのパッケージは、OSインストール後に自分でインストールするタイプです。イメージファイルの容量は、約1GBです。
今回は必要最小限でインストールしたいので「Minimal ISO」をクリックします。
リンクをクリックすると、ダウンロードリンクが一覧表示されるので、ページ上部の「The following mirrors in your region should have the ISO images available:」にあるリンクのいずれかをクリックして、イメージファイルをダウンロードします。
イメージファイルをダウンロードしたら、イメージファイルをDVD-RやUSBメモリに焼くなどして、インストールメディアを作成します。(仮想マシンなどにインストールする場合は、イメージファイルをそのまま利用できる場合もあります。)
イメージファイルをDVD-RやUSBメモリに焼く方法は、以下のサイトが参考になるでしょう。
Red Hat Enterprise Linux 7 第3章 メディアの作成 - Red Hat Customer Portal
CentOS 7のインストール
作成したインストールメディアからマシンを起動すると、インストールが開始されます。
インストールメディアのチェック
インストールの開始時に、インストールメディアに問題がないかをチェックするか選択できるので、既定値の「Test this media & install CentOS 7」を選択して「Enter」キーを押します。
言語の選択
インストールウィザードが起動すると「WELCOME TO CENTOS 7.」画面が表示されるので、これから行うインストール作業で使用する言語を選択します。
ここでは「日本語」を選択して「続行」をクリックします。
地域設定
次の「インストールの概要」の「地域設定」では、タイムゾーン・キーボード・言語などの設定を行います。
通常は、自動的に日本語環境用の設定されるので、変更の必要はありません。
ソフトウェア
「ソフトウェア」では、インストールソースやインストールするソフトウェアなどを設定できます。
「インストールソース」は、ローカルメディアからインストールするので既定値のままでOKです。「ソフトウェアの選択」は、Minimal ISOからのインストールでは変更できないので、こちらも既定値のままでOKです。
ちなみに、インストールイメージに「DVD ISO」を利用した場合は、「ソフトウェアの選択」画面で、マシンの用途を選択することで、インストールするパッケージを選択することができます。
参考:DVD ISOを利用した場合の「ソフトウェアの選択」画面
システム
「システム」では、インストール先・KDUMP・ネットワーク・SECURITY POLICYを設定します。
インストール先
「インストール先」では、インストールディスクの選択とパーティションの設定ができます。
ここでは、インストールディスクが選択されていることを確認し、パーティション構成は「自動構成」が選択されていることを確認し「完了」をクリックします。
パーティションを自分で構成することもできますが、一般的なサーバー用途でCentOS 7を新規インストールする場合、パーティションの構成は「自動構成」で問題ないと思います。
KDUMP
「KDUMP」では、Kdumpの有効/無効を設定できます。
Kdumpは、システムがクラッシュした際に、メモリの内容をクラッシュダンプファイルとして保存してくれる機能で、デフォルトで有効になっています。
有償のサポートサービスを利用していて、障害発生時にやクラッシュダンプを送付することがある場合や、高度な解析を行う可能性がある場合を除き、この機能は不要でしょう。
ここでは「kdumpを有効化する」のチェックを外して、無効化し「完了」をクリックします。
なお、OSインストール後に有効化することもできます。
ネットワークとホスト名
「ネットワークとホスト名」では、ネットワーク設定やホスト名の設定ができます。
ホスト名は、画面左下の「ホスト名」欄に入力して「適用」をクリックします。
ネットワーク設定は、設定するNICを選択し、右下の「設定」をクリックしてIPアドレスなどのネットワーク設定を行います。
設定画面では、接続するネットワークに応じた内容を入力する必要がありますが、少なくとも「IPv4のセッティング」は必要です。設定例は、下の画像を参照ください。
設定が完了したら、右下の「保持」をクリックします。
ネットワーク設定が完了したら、画面右上のボタンをクリックしてネットワークを「オン」に設定してから「完了」をクリックします。
SECURITY POLICY
「SECURITY POLICY」は、Security Content Automation Protocol (SCAP) 標準で定義されたプロファイルに従ってシステム設定をチェックすることができる機能で、デフォルトで有効(オン)になっています。
有効になっていても、プロファイルを選択しない限り、この機能を利用するために必要なパッケージはインストールされませんが、ここでは「オフ」に設定し「完了」をクリックします。
ちなみに、本機能はOSインストール後に有効化することもできます。
インストールの開始
設定が完了したら、右下の「インストールの開始」をクリックし、インストールを開始します。
ユーザーの設定
インストール処理が開始されると「root」ユーザーのパスワード設定と、ユーザ作成の画面が表示されるので、それぞれを設定します。
ROOTパスワード
「ROOTパスワード」では、rootアカウントのパスワードを設定し「完了」をクリックします。
ユーザーの作成
「ユーザーの作成」では、ユーザー名とパスワードを設定して「完了」をクリックします。
ちなみに「このユーザを管理者にする」にチェックを入れると、作成するユーザは「wheel」グループに所属します。
wheelグループに所属するユーザーは、sudoコマンドを利用することで、すべてのコマンドが実行でき、rootユーザー相当の権限が与えられます。
インストール完了
画面右下に「CentOSが正しくインストールされ、使用準備が整いました。使用開始するには再起動してください。」と表示されたら、OSのインストールは完了です。
「再起動」をクリックして、マシンを再起動します。
動作確認
マシンを再起動したら、CentOS 7が正常に起動して、次のようなログイン画面が表示されることを確認し、作成したユーザーでログインできることを確認します。
あとがき
個人でのLinux環境を構築する場合や、ビジネス環境でも、クリティカルなシステム以外ではCentOSが利用されることも多いと聞きます。
そんな時に参考にしていただければ幸いです。