Windows環境では、マシンごとに「コンピューター名(PC名、デバイス名、ホスト名)」が設定されており、自宅パソコンなどではあまり意識することはありませんが、複数のWindowsマシンを利用している会社などの場合は、コンピューター名がマシンを識別するためにとても重要な情報となります。
そこでここではWindows 10を例に、コンピューター名を変更したり確認する方法を紹介します。
目次
設定画面で確認/変更する
GUI操作でコンピューター名を変更する場合は、管理者権限を持つアカウントでサインインし「設定」アプリから「システム」を開きます。
「システム」画面の左メニューから「詳細情報」を選択し「デバイスの仕様」にある「デバイス名」で現在のコンピューター名を確認でき、コンピューター名を変更するときは「このPCの名前を変更」をクリックします。
「PC名を変更する」画面が表示されるので、新しいコンピューター名を入力して「次へ」をクリックします。
コンピューター名の変更をすぐ適用する場合は「今すぐ再起動する」をクリックします。
急がない場合は「後で再起動する」をクリックするれば、PCが再起動されたタイミングで変更が適用されます。
なお、以前のWindowsと同じように「システムのプロパティ」画面の「コンピューター名」タブで、現在のコンピューター名を確認したり、コンピューター名を変更することもできます。
Windowsコマンドで確認/変更する
Windowsコマンドでコンピューター名を確認するときは、コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。
> hostname
コンピューター名を変更するときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。
> wmic computersystem where name="%computername%" call rename name="PC-999"
上の例ではコンピューター名を「PC-999」に変更しています。
コマンド実行後「ReturnValue = 0」と表示されていればOKです。
なお、コンピューター名の変更はマシンを再起動したタイミングで適用されます。
PowerShellで確認/変更する
PowerShellコマンドレットでコンピューター名を確認するときは、以下のコマンドを実行します。
PS> $Env:Computername
コンピューター名を変更するときは、管理者権限でPowerShellを起動し、以下のコマンドを実行します。
PS> Rename-Computer -NewName "pc-011"
上の例ではコンピューター名を「pc-011」に変更しています。
コマンド実行後、黄色の字で「警告:変更は、コンピューターPC-999の再起動後に有効になります。」と表示されていればOKです。
警告表示のとおり、コンピューター名の変更はマシンを再起動したタイミングで適用されます。
なお、Rename-Computerコマンドレットに「-Restart」オプションを付けて実行すれば、コンピューター名の変更後、自動的にマシンを再起動させることもできます。
また「-ComputerName」オプションを付加してリモートマシンを指定すれば、リモートマシンのコンピューター名を変更することもできます。
たとえば、リモートマシン「pc-002」のコンピューター名を「user01」というユーザーの資格情報で「pc-003」に変更するには、次のようにコマンドを実行します。
PS> Rename-Computer -NewName pc-003 -ComputerName pc-002 -LocalCredential pc-002\user01 -Restart
なお、リモートマシンのコンピューター名を変更するには、事前の設定が必要になるので、詳しくは以下の記事の「事前設定」欄をご覧ください。
あとがき
複数台のWindowsマシンを利用しているなら、コンピューター名を分かりやすい名前に設定することで管理しやすくなるでしょう。