Windows10でMP3ファイルの音量を調節するツール(MP3Gain)

音楽ファイルの定番といえばMP3形式ファイルですが、CDからの取り込み方法などによって音量にばらつきが出ることが良くあります。

そうなると、MP3ファイルの再生時にファイルごとに音量を調節する必要が出てきて、とても面倒ですよね。特に、ポータブルプレイヤーなどで再生しているときはなおさらです。

そんなときは、MP3ファイルの音量をあらかじめ調節しておけば、ファイルごとに音量を調節する必要がなくなりとても助かります。

MP3ファイルの音量を調節する方法として、カンタンに調節できておススメしたいのが、音量調節ツール「MP3Gain」です。

ここでは「MP3Gain」の概要とその使い方を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Professional 64bit 1809

「MP3Gain」とは

MP3Gain

「MP3Gain」は、複数MP3ファイルの音量を音質劣化なしに一定化できるフリーソフトで、日本語化にも対応しています。

本ソフトの特徴としては、音量調節の際にMP3を再エンコードするのではなく、MP3データに含まれる音量情報「グローバルゲイン」を書き換えることで音量調節を行うため、再エンコードなどによる音質の劣化がないことが挙げられます。

また、音量を変更した際の情報がMP3ファイル内に保存されるため、カンタンに音量を元に戻すことができるのも頼もしい点です。

なお、本ソフトの最終更新日はかなり古いため、不安を感じる方もいると思いますが、国内のメジャーなフリーソフト紹介サイト「Vector」「窓の杜」でもダウンロードできるという点では、それほど心配しなくても良いと思います。

「MP3Gain」の使い方

インストール

まず、公式サイトからインストーラー「mp3gain-win-full-1_2_5.exe」をダウンロードします。

MP3Gain Downloads

Memo

MP3Gainは、VB6というかなり古い開発言語で作成されているため、ランタイムを同時にインストールしてくれるfull版以外では、以下のようなエラーが出て正常に起動できない場合があります。

次に、ダウンロードしたインストーラーを実行し、ウィザードの指示に従いインストールします。なお「Choose Components」画面で「Language files」の「+」をクリックして展開し「Japanese」にチェックを入れておけば、ソフトを起動したときに日本語表示できます。

インストールは、以上で完了です。

日本語のヘルプファイルが必要なときは、公式サイトからダウンロードし、解凍したファイル「MP3GainJapanese.chm」を、MP3Gainをインストールしたフォルダー内に配置しておけば、メニューバーなどから参照できるようになります。

MP3Gain Translations

日本語ヘルプファイル

音量を調節する

「MP3Gain」で音量を調節する場合、登録したMP3ファイルの音量を指定した値に揃える「トラックゲイン」と、登録したMP3ファイル間の音量差を保ったまま音量を調節できる「アルバムゲイン」の二種類の調節方法が用意されています。

トラックゲイン

スタートメニューなどから「MP3Gain」を起動したら、まずは音量を調節したいMP3ファイルを登録します。

登録方法は、ツールバーの「ファイルの追加」「フォルダの追加」をクリックしてファイルを選択するか、ウインドウ下部のリスト表示部分にMP3ファイルを直接ドラッグ&ドロップします。

登録が完了したら、ツールバーの「トラック分析」をクリックします。すると、登録した各ファイルの現在の音量が表示されます。

分析が終わったら、調節する音量(目標標準音量)を設定します。

デフォルトでは「89dB」に設定されていますが、通常は「93dB」程度に設定しておくのがおすすめです。また、特定の曲を基準に音量調節したいときは、その曲の音量を先ほどの「トラック分析」で調べて、表示された数値をもとに「目標標準音量」を設定します。

ちなみに、現在クリッピング(音割れ、音のゆがみ)が起きている場合は「クリッピング」の欄に、音量調整の結果クリッピングが起きる場合は「クリップ(トラック)」の欄にそれぞれ「Yes」と表示されるので、「クリップ(トラック)」の欄に「Yes」と表示されない範囲で調整したほうが良いでしょう。

「目標標準音量」を設定したら「トラックゲイン」をクリックすることで音量の変更が行われます。

以上で、トラックゲインでの音量調整は完了です。

アルバムゲイン

アルバムなどでは、収録されている曲の音量に差がある場合があります。このような場合、トラックゲインで調節してしまうと、本来静かな曲が大音量で再生されるなど、アルバム全体としてみた場合のバランスが崩れることがあります。

そんなときは「アルバムゲイン」を利用することで、曲の音量差を保ったままでアルバム全体の音量を調節できます。

アルバムゲインを利用する場合は、音量を調節するMP3ファイルを登録後「トラック分析」の右にある「▼」をクリックして「アルバム分析」を選択します。

するとツールバーが「アルバム分析」に変わるので、クリックして分析を実行します。

分析が終わったら「目標標準音量」を設定し「トラックゲイン」右にある「▼」をクリックし「アルバムゲイン」を選択します。

するとツールバーが「アルバムゲイン」に切り替わるので、クリックして音量を調節します。

以上で、アルバムゲインでの音量調整は完了です。

音量の調節を戻す

音量の調節に失敗したりして、元に戻したいときは「Undo機能」を利用します。

やり方は、元に戻したいMP3ファイルを音量調節時と同じように登録し、登録したファイルを右クリックして、表示されるメニューから「Undo Gain Changes」をクリックすれば、元に戻せます。

Memo

なお、一部の再生ソフトでは、MP3Gainで音量を変更したMP3ファイルを再生すると、音量の変更情報が上書きされてしまい、MP3Gainで音量を戻すことができなくなる場合があるようなので、心配な方は元ファイルをバックアップしておくことをおススメします。

あとがき

ちなみに「MP3Gain」は「AACGain」というツールを組み合わせることで、MP3形式以外にM4A形式の音声ファイルや、MP4形式の動画ファイルの音量も調整できるようになります。

やり方はググってみてください。

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