Linux環境でテストなどを実施するときに、ダミーファイルを作りたいときがあります。ここでは、そんなときに指定した容量で指定した数のダミーファイルをサクッと作成できるコマンドを紹介します。

Windowsで任意のサイズや数のダミーファイルを作成するならfsutilコマンド
Windows環境で、ディスクの読み書き速度やネットーワーク送受信速度をテストするとき、テスト用のダミーファイルとして、大容量のファイル(数GB、数TB)や、大量のファイルが欲しいときがあります。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
CentOS Linux | 7.4.1708 |
ダミーファイル作成コマンド
たとえば、ファイルサイズが10MBのダミーファイルを作成するコマンドは以下となります。
# fallocate -l 10M dummy.dat
書式:fallocate -l <ファイルサイズ> <ファイル名>
ダミーファイルの作成にはddコマンドを使う方法もありますが、ddコマンドはファイル作成の際に実際にゼロを書き込んで作成するらしく、ファイル作成の完了までに時間がかかるのでfallocateコマンドの使用をおすすめします。
さらに、上のコマンドをfor文で繰り返し実行すれば、指定サイズのダミーファイルをたくさん作成できます。
たとえば、ファイルサイズが10MBのダミーファイルを50個作成したければ、以下のコマンドを実行すれば、あっという間に出来上がりです。
# for i in {1..50}; do fallocate -l 10M dummy_${i}.dat ; done
あとがき
すぐになにかしたいときに限って、コマンドが分からなかったり書式がわからなかったりしますが、fallocateコマンドは書式もシンプルなので良いですね。