Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

Windows環境でアプリやプログラムを実行した場合、通常は現在サインインしているユーザーの権限で実行されますが、それ以外の別のユーザー権限で実行させたいときがあります。

そこでここでは、Windows 10を例にアプリやプログラムを現在サインインしているユーザーとは別のユーザーで実行する方法を紹介します。

Windows 10でアプリやプログラムを管理者として実行する7つの方法
ここでは、Windows 10でアプリやプログラムを管理者として実行する7つの方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit22H2

GUI操作で実行する場合

マウスなどを使ってGUI画面で、アプリやプログラムを現在サインインしているユーザーとは別のユーザーで実行するときは、実行したいアプリやプログラムまたはそれらのショートカットを、Shiftキーを押しながら右クリックします。

すると、メニューの一覧に「別のユーザーで実行」という項目が追加表示されるのでクリックします。

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

資格情報を入力する画面が表示されるので、アプリやプログラムを実行したい別のユーザー名とパスワードを入力して「OK」をクリックします。

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

以上で、指定したアプリやプログラムを指定したユーザー権限で実行できます。

なお、指定したユーザー権限で実行されているかは、タスクマネージャーで確認できます。

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

コマンドで実行する場合

Windowsコマンドの場合

Windowsコマンドで、アプリやプログラムを現在サインインしているユーザーとは別のユーザーで実行するときは「runas」コマンドを利用します。

たとえば「d:\securityquestionsview\SecurityQuestionsView.exe」というプログラムをユーザー「user02」で実行したいときは、コマンドプロンプトを起動して以下のように実行します。

C:\> runas /user:user02 "d:\securityquestionsview\SecurityQuestionsView.exe"

すると、指定したユーザーのパスワードを入力するよう促されるので、パスワードを入力してエンターキーを押します。

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

以上で、指定したアプリやプログラムを指定したユーザー権限で実行できます。

PowerShellの場合

PowerShellで、アプリやプログラムを現在サインインしているユーザーとは別のユーザーで実行するときは「Start-Process」コマンドレットに「-Credential」オプションを追加して利用します。

たとえば、先ほどと同じように「d:\securityquestionsview\SecurityQuestionsView.exe」というプログラムをユーザー「user02」で実行したいときは、PowerShellを起動して以下のように実行します。

PS> Start-Process -FilePath "D:\securityquestionsview\SecurityQuestionsView.exe" -Credential user02

すると、指定したユーザーのパスワードを入力する資格情報を入力する画面が表示されるので、パスワードを入力して「OK」をクリックします。

Windows 10や11でアプリやプログラムを別のユーザーで実行する方法

以上で、指定したアプリやプログラムを指定したユーザー権限で実行できます。

参考

Runas | Microsoft Learn

Start-Process (Microsoft.PowerShell.Management) - PowerShell | Microsoft Learn