LinuxでDHCPサーバーを構築する方法

LinuxでDHCPサーバーを構築する方法

ここでは、RedHat互換のLinux(CentOS 7)で、DHCPサーバーをサクッと構築する手順を紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
CentOS Linux7.4.1708

DHCPサーバーのインストール

DHCPサーバーアプリは、以下のコマンドでインストールできます。

# yum -y install dhcp

DHCPサーバーの設定

例として、以下のようなネットワーク環境を設定します。

  • ネットワークアドレス:192.168.1.0/24
  • デフォルトゲートウェイIPアドレス:192.168.1.1
  • DNSサーバーIPアドレス:8.8.8.8, 8.8.4.4
  • クライアント割当てIPアドレス:192.168.1.100~192.168.1.200
  • sv-001に192.168.1.11を固定で割当て
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf

authoritative;

subnet 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 {
  option routers 192.168.1.1;
  option domain-name-servers 8.8.8.8、8.8.4.4;
  option broadcast-address 192.168.1.255;
  range dynamic-bootp 192.168.1.100 192.168.1.200;

  host sv-001 {
    hardware ethernet xx:xx:xx:xx:xx:xx;
    fixed-address 192.168.1.11;
  }
}
Memo

「authoritative」は、正当なDHCP サーバーであることの宣言です。

ファイアウォール設定

DHCPサービスの通信を許可します。

# firewall-cmd --add-service=dhcp --permanent
# firewall-cmd --reload

起動設定

DHCPサーバーサービスを起動させて、サーバー起動時に自動起動するよう設定します。

# systemctl start dhcpd
# systemctl enable dhcpd

最後に、マシンをネットワークに接続してIPアドレスを取得できていることを確認すれば完成です。

あとがき

検証環境などでDHCPサーバーがほしいときに、5分ほどでサクッと稼働させることができます。