Windows10バージョン1709(Fall Creators Update)のHyper-Vには、以下の新機能が搭載されています。
ここでは、以前の記事で紹介した「自動チェックポイント」「既定のスイッチ」以外の3機能について紹介します。

目次
仮想マシンのクイック作成
「仮想マシンのクイック作成」機能は、仮想マシンを数クリックですばやく作成できるようにした機能で、仮想スイッチの作成や接続の手間もなく、仮想マシンをより手軽に作成できるようになっています。
デフォルトのギャラリーには「Windows10 Enterprise 英語版」が用意されており、手軽に評価マシンを作成できるようになっています。
また「ローカルインストール元」を選択することで、ISOイメージファイルや、仮想ハードディスクファイルから仮想マシンを作成することもできます。
仮想マシンを利用するための敷居をより下げるという意味では、数クリックで手軽に仮想マシンを作成できるのはとてもありがたい機能だと思います。
なお、仮想マシンをカスタマイズして使いこなしているユーザーは、これまでどおり「仮想マシンの新規作成ウィザード」をメインに使用することになると思いますが。
ホストのバッテリー状況を仮想マシン上で表示
こちらの機能は、実機で試していませんが、仮想マシンからホストのバッテリ状態を確認することができるようです。たとえば、全画面表示している仮想マシンから、ホストのバッテリー寿命を見ることができたり、仮想マシンの消費電力を最適化することができるようです。
仮想マシンの共有
「仮想マシンの共有」機能は、これまでより簡単に仮想マシンをエクスポート・インポートできるようにした機能です。また、簡単な仮想マシンのバックアップとしても活用できそうです。
エクスポートは、仮想マシンのメニューにある「共有」ボタンをクリックするだけです。
共有ボタンをクリックすると、その時点の仮想マシンがvmczファイルとして圧縮されエクスポートされます。
作成されたvmczファイルは、他のHyper-V環境上でダブルクリックするだけで簡単にインポートすることができます。
なお「仮想マシンの共有」機能では、チェックポイントはエクスポート対象に含まれません。チェックポイントを含めてエクスポートする場合は、これまでどおり「エクスポート」ツールか、PowerShellコマンドレット(Export-VM)を使用します。
あとがき
新機能を見ていると、どれも仮想マシンをより簡単に利用できるようにするための機能のようですね。