Windows10にはサインイン方法として、一般的な文字列パスワードを利用したサインイン以外に、以下の画像のように、Windows Helloと呼ばれる生体認証、PIN、セキュリティキー、ピクチャパスワード、とさまざまなサインイン方法が用意されています。
ここでは、その中から設定がカンタンで、タブレットなどのタッチ操作で便利な「ピクチャパスワード」でサインインする方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1903 |
ピクチャパスワードの設定方法
ピクチャパスワードを設定する方法は、次のとおりです。
本手順は、ピクチャパスワードを設定したいユーザーでサインインして実施してください。また、ネットワークを介したリモートからの接続(リモートデスクトップ接続)では、設定できません。
「設定」アプリから「アカウント」>「サインインオプション」の順に開きます。
「サインインオプション」画面で「ピクチャパスワード」をクリックし「追加」をクリックします。
アカウント情報のチェック画面が表示されるので「パスワード」を入力して「OK」をクリックします。
次に「画像を選ぶ」をクリックし、ピクチャパスワードに使う画像ファイルを選択します。
画像の大きさはタッチしやすいように、壁紙と同じくらいのサイズがいいと思います。なお、小さい画像や大きい画像だと、自動で拡大/縮小されます。
画像を選択すると、画面右側に画像が表示されるので、問題なければ「この画像を使う」をクリックします。
次に、画像の上で3つのジェスチャを入力します。(ジェスチャには「タップ」「直線」「円」が利用できます)
確認画面でもう一度同じジェスチャを入力し、以下の画面が表示されたら[完了] をクリックして設定完了です。
以上で、ピクチャパスワードの設定ができました。
なお、ピクチャパスワードを変更したいときや、ピクチャパスワードを忘れたときは、設定時と同じように、「サインインオプション」画面で、ピクチャパスワードの「変更」をクリックすることで、ピクチャパスワードを変更したり、設定済みのジェスチャーを再生することができます。
動作確認
実際のサインイン時の画面は以下の画像のようになり、ピクチャパスワードの入力を求められます。
なお、サインイン画面で「サインインオプション」をクリックすれば、文字列パスワードなどの他の認証方法に切り替えることもできます。
あとがき
ピクチャパスワードは、PINと同じように、リモートからの接続には利用きないため、万が一ジェスチャを盗まれ、他の端末で入力されても意味をなさないという点で、セキュリティを強化することができます。
また、ピクチャパスワードは、どちらかというとタッチ操作に対応したPCで便利な機能ですが、マウスでも使用することはできるので、文字列パスワードによるサインインを補完する方法として十分なメリットがあります。
お試しあれ。