Windows環境でコマンドやアプリを実行するときに「ファイル名を指定して実行」機能を利用している方も多いのではないでしょうか。
ですが「ファイル名を指定して実行」からプログラムを実行した場合、そのまま実行するとユーザー権限での実行になり、アプリをインストールするときや、設定を変更するときなど、システム全体に影響を及ぼす操作に必要な管理者権限での実行ができません。
しかし、実行時のショートカットキーの組み合わせることで「ファイル名を指定して実行」から管理者権限でプログラムを実行できます。
ここでは、その方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1903 |
管理者権限で 「ファイル名を指定して実行」を利用
ここでは、例として管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
まずは、いつもどおり「Win」+「R」キーなどから「ファイル名を指定して実行」を起動します。
通常であれば、名前欄にコマンド(ここでは「cmd」)名を入力して「OK」ボタンをクリックしますが、ここで特定のショトカットキーを使うことで、指定した実行ファイルを管理者権限で起動できます。
具体的には「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら、「OK」ボタンをクリックするか「Enter」キーを押します。
以上で、入力したコマンドやアプリが管理者権限で起動します。

管理者権限で起動したコマンドプロンプト
あとがき
なお、ここで紹介したショートカットキーは、Windows10の固有の機能となり、前バージョンのWindows8.1では利用できません。
また、確認はしていませんが、Windows10をベースとしたWindows Server 2016や2019なら利用できるかもしれません。