最近では、Webサービスを利用する際に、セキュリティ強化のために二段階認証の設定を促されることが多く、実際に設定している方も多いのではないでしょうか。
多くのWebサービスで提供されている二段階認証では、スマートフォン向けの認証アプリを利用してワンタイムパスワードを生成する方法がありますが、認証アプリを利用する際には気を付けておきたいことがあります。
それは、機種変更や認証アプリの変更などで情報の再登録が必要になったときです。
スマートフォン向け認証アプリのなかには、サービスの登録情報をバックアップする機能が搭載されていないことがあり、機種変更や認証アプリを変更した際に、Webサービスの情報を一から登録し直さなければないケースがあり、これが相当面倒です。
そこでおすすめしたいのが、登録情報のエクスポート機能を搭載した国産の認証アプリ「IIJ SmartKey」です。
ここでは「IIJ SmartKey」の特長や使い方を紹介します。

目次
IIJ SmartKeyとは
IIJ SmartKey|スライド認証・ワンタイムパスワード管理
「IIJ SmartKey」は、Googleアカウントをはじめとする多くのTOTP規格に準拠したサービスで利用できるiOS、Android向けの認証用アプリで、株式会社インターネットイニシアティブが提供しています。
基本的な機能は、他の認証アプリと違いはなく、認証コードの生成がメインですが、特長的な機能として、登録情報のエクスポート機能を搭載している点です。
株式会社インターネットイニシアティブは、日本の電気通信事業者で、日本でのインターネット創成期からインターネットサービスプロバイダー(ISP)として広く知られている企業です。
IIJ SmartKeyの特長
IIJ SmartKeyの特筆すべき特長は、登録情報をエクスポートできる点と、アプリそのものにパスコードを設定できる点です。
登録情報のエクスポート
IIJ SmartKeyの最も便利な機能が「登録情報のエクスポート」です。
この機能では、登録しているWebサービスの情報をQRコードとして表示でき、機種変更や認証アプリを変更したときなどに、新しい端末や認証アプリでQRコードを読み込むだけで、カンタンに再登録できます。
手順は、設定画面の「登録サービス」からエクスポートするサービスを選択して、編集画面で「設定エクスポート」をクリックします。
すると、QRコードが表示されるので、これを新しい認証アプリで読み取れば、カンタンに再登録できます。なお、再登録する認証アプリは「IIJ SmartKey」でなくてもOKです。
これで、煩わしい再登録がかなり楽になりますよ。
パスコードでセキュリティを強化
IIJ SmartKeyのもう一つの特長としては、アプリの起動時やバックグラウンドからの復帰時にパスコードを入力するように設定できることです。
これによりアプリのセキュリティを強化できます。
設定方法は、設定画面の「アプリケーションロック」で「パスコード」と「終了時にロックする」をオンにします。
IIJ SmartKeyの画面
最後に「IIJ SmartKey」で認証コードを表示したときの画面を紹介します。
画面下部には、登録したWebサービスが一覧表示されており、目的のWebサービスをタップすると、画面中央に認証コードが表示され、認証コードの横には残り時間が表示されます。
あとがき
他の認証アプリから「IIJ SmartKey」へ乗り換える時は、一から登録する必要がありますが、乗り換えてしまえば、万が一気に入らなくなっても、エクスポート機能を使って、カンタンに他の認証アプリへ乗り換えることができますよ。
お試しあれ。