インターネットには、有料・フリー・オープンソースなどのさまざまなソフトが公開されており、パソコンでそれらのソフトをダウンロード・インストールして利用している方も多いと思います。
インターネットからダウンロードできるソフトは、個人の方が作成して提供しているものから、有名な企業が提供しているものまで実にさまざまあり、なかには、便利そうなソフトに見せかけて、悪意のあるソフトがあることも事実です。
そこでここでは、インターネットからダウンロードしたソフトを安全かつ安心して利用するための方法を紹介します。
目次
セキュリティ対策ソフトを導入する
インターネットに公開されているソフトウェアがすべて安全かというと、そうとは言い切れません。なかには、便利そうなソフトに見せかけて実は悪意のあるソフトである可能性があります。
そのようなソフトをダウンロードしてしまう場合に備えて、ダウンロードしたファイルのウイルスチェックができるよう、セキュリティ対策ソフトは必ず導入しておきましょう。
Windows 10などでは、標準で「Windows Defender」が搭載されていますが、可能なら不審な通信を遮断する機能なども備えたセキュリティ対策ソフトを導入したほうが、より安心できるでしょう。
実績と信頼のあるソフトのみ利用する
インターネットに公開されているソフトウェアの中には、利用はできるものの全然更新されていないソフトや、利用実績が乏しいソフトがあります。
そのようなソフトでも、問題なく利用できる場合もあれば、セキュリティの脆弱性が放置されたままになっていたり、動作に問題がある場合があります。
セキュリティの脆弱性が放置されたままのソフトを利用することは、不正アクセスに利用されたり、マルウェアに感染したりする危険性が高くなります。
また、利用実績の乏しいソフトを利用する場合、インターネット上の情報も少なく、利用時のトラブルを自力で解決する必要があります。
このような点を考慮すると、継続的に更新されており、利用実績が豊富(ネット上にそのソフトに関する情報が豊富にある)なソフトを利用するのがベターでしょう。
信頼できる提供元からダウンロードする
インターネットに公開されているソフトウェアをダウンロードするときに注意が必要なのは、ダウンロードページに掲載されている広告です。
広告の中には、意図的にダウンロードリンクに見せかけた広告や、パソコンがマルウェアに感染しているといった危機感を煽るような表示をして、広告をクリックさせようとするものがあります。
そのような広告をクリックしてしまうことが、すべて危険というわけではないですが、広告のリンク先などから意図しないソフトをインストールしてしまったり、最悪の場合、マルウェアがインストールされる可能性もあるため、自分がクリックしようとしているリンクが正しいか十分確認しましょう。
リンクのURLは、リンクにマウスポインタなどを重ねるとWebブラウザーのステータスバーで確認できる場合もあるので、活用しましょう。
余計なソフトがインストールされていないか確認する
インターネットに公開されているソフトウェアには、インストーラーをダウンロードしインストールしてから利用するタイプと、圧縮ファイルをダウンロードし解凍して利用するタイプがあり、注意が必要なのは、インストーラー形式のソフトを利用するときです。
インストーラー形式のソフトの中には、目的のソフトとは別のソフトが同梱(バンドル)されている場合があります。
バンドルされる理由は、ソフトの作者が広告収入を得るためなどさまざまですが、バンドルソフトをインストールしてしまうと、パソコンの設定が勝手に変更されてしまうなどのトラブルに見舞われることがあります。
そのため、インストーラー形式のソフトをインストールするときは、インストールウィザードに記載されている内容をよく確認しながらインストールしましょう。
また、最近のソフトの中には「簡単インストール」や「カスタムインストール」など、インストール方法を選択できる場合がありますが、簡単そうな方を選ぶと、往々にして余計なバンドルソフトがインストールされてしまう場合があるので、できるだけ「カスタムインストール」を選択して、インストール画面を確認しながらインストールすることをおすすめします。
あとがき
「窓の杜」や「Vector」など、国内で有名なオンラインソフトのダウンロードサイトを利用することで、ある程度安心してインターネットに公開されているソフトを利用できますが、ここで紹介したことは、常に意識しておく必要はあるでしょう。