WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

WordPressでWebサイトを運営していると、いろいろなトラブルに見舞われることがあり、そのようなトラブルに備えるために、定期的にWordPress環境のデータをバックアップしておき、万が一のときはバックアップから復元できるようにしておくことが重要です。

そこでここでは、WordPress環境をオンラインストレージとして人気のあるGoogleドライブにバックアップできるWordPressプラグイン「UpdraftPlus(無料版)」を紹介します。

WordPressをプラグイン「UpdraftPlus」で移行する方法
ここでは、WordPressのバックアップ系プラグイン「UpdraftPlus」を使って、WordPressを移行する方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア(プラグイン)バージョン
WordPress5.8.1
UpdraftPlus Backup/Restore1.16.61

UpdraftPlusとは

WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

UpdraftPlus WordPress Backup Plugin – WordPress プラグイン | WordPress.org

UpdraftPlusは、WordPress環境をバックアップしたり、バックアップデータからWordPress環境を復元できるプラグインで、基本機能は無料で利用できます。

UpdraftPlusの主な特徴は、次のとおりです。

  • バックアップデータの保存先にいろいろな選択肢がある(クラウドストレージやFTPなど)
  • スケジュール設定で⾃動バックアップできる
  • バックアップしたデータからの復元が簡単

なお、UpdraftPlusには、プラミアムプラン($70)やゴールドプラン(140$)と言った有償版があり、有償版では以下をのような機能が追加で利用ができるようになります。

  • ドメイン変更を伴う移⾏
  • WordPress更新時の自動バックアップ
  • マルチサイトへのバックアップ など

    UpdraftPlusの使い方

    ここでは、無料版のUpdraftPlusの基本的な使い方として、インストールからGoogleドライブへのバックアップ設定、バックアップデータの復元する手順を紹介します。

    UpdraftPlusのインストール

    UpdraftPlusはWordPressプラグインとして提供されているので、WordPress管理画面から「プラグイン」>「新規追加」で、「UpdraftPlus」を検索してインストールします。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    インストールして有効化したら、管理画面の「設定」から「UpdraftPlusバックアップ」を選択して、UpdraftPlusの画面で「設定」タブからバックアップの設定を行います。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    バックアップスケジュールの設定

    バックアップスケジュールの設定では、バックアップ間隔や保管世代数を設定できます。

    バックアップ間隔としては、毎⽇、毎週、毎月などが選択でき、保管世代は任意で指定できるので、サイトの更新頻度やバックアップ先の容量に合わせて決めることができます。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    バックアップの保存先の指定

    バックアップの保存先は、デフォルトではWordPress環境の「wp-content/updraft」ディレクトリですが、クラウドストレージなどのリモートのバックアップ先を指定することもできます。

    なお、無料版では、FTPやGoogleDrive、DropBox、Amazon S3などが指定できます。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    バックアップするデータの指定

    バックアップ対象は、プラグイン・テーマ・アップロードフォルダーなど、復元に必要なデータがバックアップされるように設定されているので、通常は既定値のままで問題ありません。

    なお、特定のファイルやディレクトリ、特定の拡張子のファイル、指定された文字を含むファイルなどをバックアップ対象から除外することもできます。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    ここまでの設定ができたら、画面最下部の「変更を保存」をクリックすれば、基本的なバックアップ設定完了です。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    バックアップ動作の確認

    設定を完了したら、UpdraftPlusの画面で「バックアップ/復元」タブから「今すぐバックアップ」をクリックして、即時でバックアップを実行し、設定した保存先にバックアップできているかを確認できます。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    バックアップデータを復元する

    UpdraftPlusでバックアップしたデータを復元するときは、UpdraftPlusの画面で「バックアップ/復元」タブの「既存のバックアップ」欄から復元するバックアップの右にある「復元」ボタンをクリックします。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    次画面では、復元可能な項⽬のチェックリストが並んでいますが、通常は全部チェックをオンにして復元を実行すればOKです。

    WordPress環境をGoogleドライブにバックアップしたいなら「UpdraftPlus」

    あとは、データが復元されるのを待つだけです。

    あとがき

    一昔前だと、WordPress環境のバックアップ用プラグインとして「BackWPup」などが有名でしたが、現在ではバックアップや復元のやりやすさという点で「UpdraftPlus」が最もおすすめです。