WordPressでサイトを運営していると、いろいろなトラブルに見舞われます。たとえば、
- プラグインのインストールで動作がおかしくなった
- 設定ファイルをいじったら画面が真っ白になってしまった などなど
そのようなトラブルに備えるには、定期的にWordPress環境のデータをバックアップしておき、万が一のときはバックアップから復元できるようにしておくことが重要な対策のひとつです。
そこでここでは、WordPress環境を簡単にバックアップ・復元できるプラグインとしておススメの「UpdraftPlus(無料版)」の特長と基本的な使い方を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア(プラグイン) | バージョン |
---|---|
WordPress | 5.8.1 |
UpdraftPlus Backup/Restore | 1.16.61 |
UpdraftPlusとは
UpdraftPlus WordPress Backup Plugin – WordPress プラグイン | WordPress.org
UpdraftPlusは、WordPress環境を簡単にバックアップしたり、バックアップデータからWordPress環境を復元できるプラグインで、基本機能は無料で利用できます。
私がUpdraftPlusを利用して、良いと感じた点は次のとおりです。
- スケジュール設定で⾃動バックアップできる
- 保存先にいろいろな選択肢がある(クラウドストレージやFTPなど)
- バックアップしたデータからの復元が簡単
ちなみに、UpdraftPlusには、プラミアムプラン($70)やゴールドプラン(140$)と言った有償版があり、有償版では以下をのような追加機能が利用ができるようになります。
- ドメイン変更を伴う移⾏
- WordPress更新時の自動バックアップ
- マルチサイトへのバックアップ など
UpdraftPlusで定期バックアップ
まず、プラグインのインストール方法は、一般的なプラグインと同じで、管理画面の「プラグイン」>「新規追加」で、「UpdraftPlus」を検索してインストールできます。
インストールして有効化したら、管理画面の「設定」から「UpdraftPlusバックアップ」を選択すると、UpdraftPlusの画面が表示されるので、「設定」タブをクリックしてバックアップの設定を行います。
「設定」タブでは、バックアップスケジュールやバックアップ先、バックアップ対象などを設定できます。
バックアップスケジュール
UpdraftPlusでは、スケジュールに従った定期バックアップができ、バックアップ間隔や保管世代数を設定できます。
バックアップ間隔としては、毎⽇、毎週、毎月などが選択でき、保管世代は任意で指定できるので、サイトの更新頻度やバックアップ先の容量に合わせて決めるのが良いでしょう。
バックアップの保存先
バックアップの保存先は、デフォルトではWordPress環境の「wp-content/updraft」ディレクトリですが、クラウドストレージなどのリモートのバックアップ先を指定することもできます。
なお、無料版では、FTPやGoogleDrive、DropBox、S3などが利用できます。
バックアップ対象
デフォルトでは、プラグイン・テーマ・アップロードフォルダーなど、復元に必要なデータがバックアップされるように設定されているので、通常はそのままの設定で問題ありません。
なお、特定のファイルやディレクトリ、特定の拡張子のファイル、指定された文字を含むファイルなどを除外することもできます。
メール通知
UpdraftPlusでは、バックアップ結果をWordPressの管理者ユーザー宛にメール通知させることができます。
設定の保存を忘れずに
ここまでの設定ができたら、画面下部の「変更を保存」をクリックすれば設定完了です。
UpdraftPlusで即時バックアップ
UpdraftPlusの画面で「バックアップ/復元」タブをクリックして「今すぐバックアップ」をクリックすれば、即時でバックアップを実行することもできます。
UpdraftPlusで復元する
UpdraftPlusでバックアップしたデータを復元するときは、UpdraftPlusの画面で「バックアップ/復元」タブをクリックして、「既存のバックアップ」から復元するバックアップの右にある「復元」ボタンをクリックします。
次画面では、復元可能な項⽬のチェックリストが並んでいますが、通常は全部チェックをオンにして復元を実行すればOKです。
あとは、データが復元されるのを待つだけです。
あとがき
一昔前だと「BackWPup」が有名でしたが、「UpdraftPlus」を使いだしてからは、しばらくはこれ一択でいいと思っています。