出張や旅行で海外に行くときや、外国の方とのコミュニケーションで一番心配なのが言葉の問題ではないでしょうか。日常会話ぐらいはできるようにしておきたいところですが、外国語の習得は、一朝一夕でできるものではありません。
そこでおすすめなのが、Android端末やiPhoneで利用できる無料の翻訳アプリ「Google翻訳」です。
Google翻訳アプリでは、Webサービス版のGoogle翻訳と同じように、テキストデータの翻訳に加えて、カメラやマイクからの入力や手書き入力も翻訳することができます。
そこでここでは、Android向けのGoogle翻訳アプリを例に使い方を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Android | 8.1.0 |
Google翻訳 | 5.29.0 |
Google翻訳アプリとは
Google翻訳アプリは、Googleが提供しいてるAndroid、iOS向けの翻訳アプリで、次の機能を搭載しています。
- 100以上の言をを翻訳できる
- テキスト翻訳 - 入力したテキストを翻訳
- カメラを使った翻訳
- カメラモード - テキストをカメラで撮影して翻訳
- カメラを使ったリアルタイム翻訳 - カメラをかざすことでリアルタイムで翻訳
- 音声入力で翻訳 - スマホの内蔵マイクを使って翻訳
- 手書き入力で翻訳 - 入力方法がわからない言語も手書きで入力して翻訳
- タップして翻訳 - 他のアプリ上に表示されるテキストをコピーして翻訳
また、指定した言語をあらかじめダウンロードしておけば、翻訳機能をオフラインで利用することもできます。
Google翻訳アプリの使い方
テキスト翻訳
テキスト翻訳は、文章を入力して翻訳する機能で、日本語から英語、英語から日本語をはじめとして、指定した言語に翻訳してくれます。
以下の例では、英語を日本語に翻訳しています。
カメラを使った翻訳
カメラを使った翻訳には、2種類あります。
カメラモード
「カメラモード」では、翻訳したい文章をカメラで撮影し、撮影した画像から翻訳したり、翻訳したい部分を指でなぞることで翻訳します。
カメラを使ったリアルタイム翻訳
翻訳ファイルをあらかじめダウンロードしておけば、カメラを文章にかざすことで、リアルタイムで翻訳してくれ、AR(拡張現実)機能により、カメラにかざしている文章が、翻訳された状態でリアルタイムに表示されます。
なお、上の画像のように長い文章はうまく翻訳されないときがありますが、短い単語や文章なら、以下のように問題なく翻訳してくれます。
音声入力での翻訳
音声翻訳は、スマホの内蔵マイクを使って翻訳する機能で、マイクに向かって話せば、発した言葉がそのままテキストで表示され、翻訳してくれます。
また、スピーカーアイコンをタップすれば、それぞれの言語で発音もしてくれます。
会話翻訳機能
音声翻訳には「会話翻訳機能」があり、会話の流れをそのまま翻訳(日本語で話す⇒外国語に翻訳⇒話し相手が話す⇒外国語を日本語に翻訳)して、発音もしてくれる機能があり、海外の方と会話するときに重宝します。
なお、音声翻訳は、はっきり話さないとうまく翻訳されないことがある点には注意が必要です。
手書き入力で翻訳
「手書き入力で翻訳」では、読み方が分からない文字列を手書きで一文字ずつ入力することで翻訳してくれます。
タップして翻訳
「Google翻訳」アプリの設定画面で「タップして翻訳」機能を有効化しておくと、他のアプリで文字列をコピーした際に、Google翻訳のアイコンが表示されるようになり、アイコンをタップすることで素早く翻訳することができます。
以下の画像では、Google Keepのメモ内容をコピーしてみたところです。
あとがき
一通り利用してみた感じでは、テキストデータの翻訳精度はかなり高く、カメラや音声などでの翻訳も、精度はテキスト翻訳には若干劣るものの、用途によっては十分実用レベルではないかと思いました。
対応言語も多く、外国語を翻訳する機会が多い方には欠かせないツールではないでしょうか。