Windows環境で、ファイルやアプリを素早く開くためのツールとして「アプリランチャー」を利用されている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
私もWindows7時代はアプリランチャーを利用していましたが、ここ数年Windows10を利用して思うのは、Windows10ならタスクバーの機能をうまく使いこなせば、アプリランチャーがなくても全然OKということです。
そこでここでは、Windows10のタスクバーを使いやすくカスタマイズする設定方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
タスクバーにアプリを追加する
よく使うアプリはタスクバーにピン留めしておけば、すぐに起動できます。
ピン留めするには、アプリを起動後タスクバーに表示されているアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留めする」を選択します。
これで、タスクバーからよく使うアプリをすぐに起動できます。また、タスクバーにアプリがたくさん並んできたら、後述の「ツールバー」を利用してアプリをグループ分けすることをおススメします。
ジャンプリストを利用する
「ジャンプリスト」は、タスクバーにあるアプリのショートカットを右クリックすると表示され、表示される内容はアプリにより微妙に異なります。
たとえば「Microsoft Edge」では、トップサイトとして登録しているサイトや、タスク(新しいウィンドウを開くなど)が表示されます。
「Google Chrome」だと「よくアクセスするページ」「最近閉じたタブ」などが表示され、そのほかのアプリでは「最近使ったもの」が表示されたりします。
ジャンプリストに表示されている項目は、常に表示されるようにリストの上部にピン留めすることもできます。よく使う項目は、ピン留めしておけばジャンプリストから素早く起動できます。
ピン留めするには、ピン留めしたい項目にマウスを持っていくと右側に表示されるピンの形のアイコンをクリックします。すると、そのショートカットはリスト上部に固定されます。
下の画像をクリックすると、ピン留めする様子が再生されます。
タスクバーに表示するアイコンをカスタマイズする
デフォルトの状態では、タスクバーには「検索ボックス」「Cortana」「タスクビュー」「People」などが表示されており、起動しているアプリのアイコンにはラベルが表示されている場合もあります。
デスクトップ領域が広ければ、デフォルトの状態でも問題なく利用できますが、デスクトップ領域がそれほど広くない場合だと、すぐに手狭になってしまいます。
そのようなときは、タスクバーを右クリックしたメニューから、検索ボックスや、Cotana、タスクビュー、Peopleそれぞれのアイコンを非表示にしたり、アイコンラベルは「タスクバーの設定」から変更が可能です。
たとえば、検索ボックスはアイコン表示にして、CortanaやPoepleアイコンは非表示、アイコンラベルも非表示に設定すると、複数のアプリを起動してもスッキリとした表示にできます。
タスクトレイに表示するアイコンをカスタマイズする
タスクバー右側に表示されているタスクトレイ(通知領域)には、常駐アプリや日本語入力、ネットワークの状態を表示するアイコンなどが表示されます。
ですが、デフォルトでは、一部のアイコンはタスクトレイ左のボタンをクリックしないと表示されないため、いつも利用するアイコンが隠れている場合、毎回クリックして表示させる必要があり、少し面倒です。
そんなときは「タスクバーの設定」から「タスクバーに表示するアイコンを選択します」をクリックして、常時表示しておきたいアイコンとそうでないアイコンを見直してみましょう。
デスクトップ領域が広いなら、上部にある「常にすべてのアイコンを通知領域に表示する」をオンに設定しておけば、すべてのアイコンが常時表示されるようになり、いちいち隠れたアイコンを表示する手間がなくなります。
また「タスクバーの設定」から「システムアイコンのオン/オフの切り替え」をクリックすれば、音量や時計といったシステム系のアイコンの表示/非表示を切り替えることもできます。
不要なシステム系のアイコンを非表示すれば、タスクトレイもスッキリするでしょう。
タスクバーを自動的に隠す
デスクトップ領域がせまいと感じるなら「タスクバーの設定」から、タスクバーが自動的に隠れるよう設定することで、デスクトップ領域をより広くできます。
これで、タスクバーが隠れている画面の端にマウスカーソルを移動した時だけ、タスクバー表示されるようになり、その分のデスクトップ領域を広く活用できます。
タスクバーのアイコンを小さくする
同じく「タスクバーの設定」から「小さいタスクバーボタンを使う」をオンにすれば、タスクバーのアイコンを小さくして、タスクバーをコンパクトに表示することができます。
タスクバーのアイコンを小さくすれば、デスクトップ領域を広くでき、タスクバーにたくさんのアイコンが並んでもごちゃつくことがありません。
ツールバーを追加する
タスクバーにピン留めしたショートカットがたくさんあるなら、ツールバーを追加してショートカットをグループ分けしましょう。
ツールバーを追加するには、タスクバーを右クリックして「ツールバー」を選択します。デフォルトで「デスクトップ」や「リンク」などが用意されていますが、自分でフォルダーを指定することもできます。
追加したツールバーは、デフォルトではタスクトレイの左側に表示されますが「タスクバーを固定する」をオフにすれば好きな位置に移動することもでき、ドラッグ&ドロップでショートカットを追加することもできます。
ツールバーを利用して、用途ごとなどにショートカットをグループ分けしておけば、ショートカットが増えても迷うことがないですね。
タスクバーの位置を変える
タスクバーの標準的な位置は画面下部ですが、好み応じて画面の上下左右に移動できます。
タスクバーを移動するには、まずタスクバーの空白部分を右クリックし「タスクバーを固定する」の横にチェックが入っていたら、外しておきます。
次に、タスクバーの空白部分を左クリックして、マウスボタンを押したままタスクバーを上下左右の好きな位置までドラッグすることで、タスクバーの位置を変更できます。
個人的にはデフォルトの画面下部が一番使いやすいと思いますが、画面上部に配置したほうが、ブラウザのタブ切り替えと、アプリの切り替えも、どちらも画面の上部で行えて便利という人もいます。いろいろ試してみてください。
タスクバーのアプリを素早く起動する
タスクバーに登録しているアプリは、左から[Windows]キー+[数字]キーで起動できます。たとえば、以下のように並んでいる場合「Microsoft Edge」は[Windows]キー+[2]キーで起動できます。
よく利用するアプリを左側にまとめておけば、ショートカットキーで素早く起動できます。
あとがき
ここで紹介したカスタマイズをするだけで、タスクバーからの操作が使いやすくなると思います。
特に会社でWindows10を利用する場合、セキュリティ的にカスタマイズツールなどを導入できないこともあるので、標準機能をうまく使いこなしたところです。