iPhoneを自宅などのネットワークに接続する場合、Wi-Fiで接続するのが一般的ですが、Wi-Fi接続環境がない場合や、ゲームをプレイするときなどで、より安定したネットワーク接続を行いたい場合は、変換アダプタを用意することで、Lightningポートを経由して有線でネットワーク(インターネット)に接続することができます。
そこでここでは、iPhoneを有線でネットワーク接続(インターネット接続)する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
機種 | バージョン |
---|---|
Apple iPhone8 | iOS16.3 |
用意するもの
まず、iPhoneのLightningポートを経由してLANケーブルを接続できるようにする変換アダプタを準備します。
iPhoneで利用できる変換アダプターとしては、以下のような商品があり、信頼性や安心感を重視するならApple公式ストアでも販売されているBelkin製アダプタ、費用重視ならサードパーティーのアダプタを選択すると良いでしょう。
なお、Belkin製アダプタはPoEにも対応しており、PoE給電に対応したハブなどを持っていれば、本製品にLANケーブルをつなぐだけで、充電とEthernet接続ができます。(その分値段が高いですが。。)
または、iPhoneのLightningポートをUSBに変換してくれるアダプタとUSB接続タイプの有線LANアダプタを組み合わせる方法もあります。
Lightning - USB変換アダプタとしては、Apple純正のアダプタやサードパーティーのアダプタが利用でき、信頼性や安心感と重視するならApple純正のアダプタ、費用重視ならサードパーティーのアダプタを選択すると良いでしょう。
USB接続タイプの有線LANアダプタは、以下のようなmacOSなどでデバイスドライバのインストールが不要なタイプであれば利用できる可能性が高いです。
下の画像は、上で紹介したサードパーティーのLightning - USB変換アダプタと有線LANアダプタを組み合わせて接続した様子で、問題なく有線でネットワーク接続できました。
iPhoneを有線でネットワーク接続する
iPhoneを有線でネットワーク接続する際は、変換アダプタにLANケーブルを接続してから、変換アダプタをiPhoneに接続します。(USB変換アダプタとUSB接続タイプの有線LANアダプタを組み合わせて接続する場合も、USB変換アダプタに有線LANアダプタを接続し、有線LANアダプタにLANケーブルを接続してから、USB変換アダプタをiPhoneに接続します。)
接続順が違うと、正常に認識されない場合があります。
正常に有線でネットワークに接続されると、iPhoneの「設定」に「Ethernet」という項目が表示され、タップすればIPアドレスなどの接続情報を確認することができます。
また、Ethernetの設定画面では、IPアドレスなどのネットワーク設定を手動で設定することもできます。
なお、必須ではありませんが、確実に有線LAN経由で通信させたいなら、有線接続中は「機内モード」をオンにしておくとよいでしょう。
iPhoneを機内モードにするには、コントロールセンターを開いて「機内モード」アイコンをタップしてをオンにします。
あとがき
有線接続は、無線接続に比べて取り回しの面では不便ですが、安定した通信環境が必要になる場面では有効な手段となるでしょう。