Webブラウザには、閲覧したWebページのデータやフォームに入力したデータ、Cookieなどが履歴として保存されており、同じページへのアクセスを高速化してくれたりしていますが、まれに保存されている閲覧履歴(ブラウザキャッシュ)が原因でWebページの正常に表示されなくなるといったトラブルに見舞われるときがあります。
そのようなときは、保存されている閲覧履歴を削除することで、トラブルを解決することができます。
そこでここでは、最もメジャーなWebブラウザ「Google Chrome(以下、Chromeブラウザ)」で閲覧履歴を削除する方法を、Windows版とAndroid版を例に紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows向けGoogle Chrome | 103.0.5060.114 |
Android向けGoogle Chrome | 103.0.5060.71 |
閲覧履歴を削除する
Windows向けChromeブラウザの場合
Windows向けのChromeブラウザで閲覧履歴を削除する手順は、次のとおりです。
Chromeブラウザを起動して、右上の「︙」をクリックして、メニューから「設定」を選択します。
設定画面が表示されるので、画面左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択して、画面右側の「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
設定画面からたどるのが面倒なときは「Ctrl+Shift+Del」キーを押すことで「閲覧データの削除」画面を直接表示できます。
「閲覧履歴データの削除」画面が表示されるので、上部から「詳細設定」を選択してから、どの期間のデータを削除するかや削除する項目を選択して「データを削除」をクリックします。
- 時間の範囲 - 1時間以内・過去24時間・過去7日間・過去4週間・全期間から選択
- 削除できる項目 - 閲覧履歴・ダウンロード履歴・Cookieと他のサイトデータ・キャッシュされた画像とファイル・パスワードとその他のログインデータ・自動入力フォームのデータ・サイトの設定・ホストされているアプリデータから選択
以上で、指定した期間の閲覧履歴が削除されます。(保存されているデータ量によっては、削除に少し時間がかかることがあります。)
なお、Chromeブラウザに複数のプロファイルを作成している場合は、プロファイルごとで実施する必要があります。
Android向けChromeブラウザの場合
Android向けのChromeブラウザで閲覧履歴を削除する手順は、次のとおりです。
Edgeブラウザを起動して、画面下部中央の「…」をタップして、画面下部に表示されるメニューから「設定」をタップします。
設定画面が表示されるので、メニューから「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
「プライバシーとセキュリティ」画面が表示されるので、メニューから「閲覧データをクリア」をタップします。
「閲覧履歴データの削除」画面が表示されるので、上部から「詳細設定」を選択してから、どの期間のデータを削除するかや削除する項目を選択して「データを削除」をタップします。
- 時間の範囲 - 1時間以内・過去24時間・過去7日間・過去4週間・全期間から選択
- 削除できる項目 - 閲覧の履歴・Cookieとサイトデータ・キャッシュされた画像とファイル・保存したパスワード・自動入力フォームのデータ・サイトの設定から選択
以上で、指定した期間の閲覧履歴が削除されます。(保存されているデータ量によっては、削除に少し時間がかかることがあります。)
閲覧履歴を自動的に削除するには
Windows向けChromeブラウザの場合
Windows向けのChromeブラウザでは、ブラウザを閉じたときに閲覧履歴を自動的に削除する機能は搭載されていませんが、拡張機能で対応できます。
おすすめの拡張機能は「Click&Clean」で、以下のWebページからChromeに追加できます。
拡張機能を追加したら、Chromeブラウザ右上「Click&Clean」アイコンが追加されているのでクリックして、メニューから「オプション」をクリックします。
オプション画面が表示されるので「追加」セクションで「Chromeが閉じるとき、個人データを削除」にチェックを入れます。
削除するデータを限定したいときは、オプション画面の「CHROME」セクションで、自動削除する項目や期間を指定できます。
通常では、デフォルト設定のままで問題ありません。
設定を完了したら、画面右上の×ボタンをクリックして画面を閉じれば完了です。
なお、Chromeブラウザの設定で、Googleアカウントと閲覧履歴を同期している場合は、Googleアカウント(クラウド)側にも閲覧履歴が保存されており、クラウドに保存されている閲覧履歴は、Googleアカウントの「アクティビティの管理」ページで、定期的に自動削除するよう設定できます。
あとがき
Webブラウザを長く利用している、保存されている閲覧履歴データが原因で思わぬトラブルに見舞われることがあり、そのようなときは、ここで紹介している閲覧履歴を削除する方法が役立つでしょう。