Windows 7を利用されていた方はご存知かもしれませんが、Windows 7にはシステム評価ツールとして「Windows エクスペリエンスインデックス」というベンチマーク機能がありました。
当時、AeroなどWindows 7の新機能を快適に動作させるためには、パソコンにそれなりのスペックが必要だったことから、「Windows エクスペリエンスインデックス」を使用して、快適動作に必要なスコアと自分のPCのスコアを比較していたと記憶しています。
ですが、Windows 8以降は、ハードウェアの性能向上などもあり、この機能を使う機会もめっきりなくなっていました。しかし、この機能はなくなったわけではなく、Windows 10にもしっかりと搭載されています。
そこで、簡単ではありますがWindows 10で「Windows エクスペリエンスインデックス」を実行する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
項目 | 値 |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64bit バージョン1809 |
実行方法
「スタートメニュー」から「Windows PowerShell」フォルダーを開き「Windows PowerShell」を右クリック、メニューから「管理者として実行する」をクリックします。
コマンド「winsat formal」を実行すると計測が開始され、画面上に計測結果が順次表示されます。実行中はPC操作せずに待ちましょう。
計測コマンドの実行が終了したら、続けてコマンド「Get-CimInstance Win32_WinSAT」を実行し、画面上に結果スコアを表示します。
項目名 | 説明 |
---|---|
CPUScore | プロセッサのスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ※Windows 10では計測されないようです。 |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
以上で完了です。
あとがき
Windows 10時代では、ハードウェアの性能がOSを追い越しているので、OSの快適動作に必要なハードウェアスペックを計測する必要性は薄れ、指標となるスコア情報もネット上でほとんど見かけません。
ただ、マシンの性能を数値で確認できるので、複数台のWindows 10マシンの性能差を比較したい時などには役立つのではないでしょうか。