Webサイトを運営するときなどにドメインを取得した場合、通常はドメインを取得したドメイン管理業者が提供する管理サービスを利用することになりますが、更新価格や管理のしやすさといった点で不満に思うことがあります。
そのようなときは、ドメインを「移管」することで、別のドメイン管理業者(レジストラ)にドメインの管理を変更することができます。
ドメインの管理業者はいくつもありますが、その中でもセキュリティ的な安心感や管理サービスの使いやすさに定評のあるのが、Googleが提供している「Google Domains(Googleドメイン)」です。
そこでここでは、「Google Domains」の特徴や、取得しているドメインを「Google Domains」へ移管する方法を紹介します。
ドメイン管理業者を変えたいとお考えの方は、参考にしていただけると幸いです。
目次
Google Domainsとは
「Google Domains」は、Googleが提供するドメインの取得/管理ができるサービスです。
Google Domainsの特徴としては、ドメイン管理用のサイトが他のGoogleサービスと同じようなインターフェースで、とても使いやすくわかりやすい点です。
また、Google Domainsは、Goolgeアカウントでサインインして利用するため、セキュリティ的にも安心感があり、Whois情報の非公開機能や、DNESSEC、DDNS機能なども標準機能として追加費用なしで利用できます。
Google Domainsは、ドメインの取得費用が高いと言われていますが、Whois情報の非公開機能などが無料で利用できるので、トータルな費用で考えると他のサービスと大差はありません。
なお、Google Domainsを利用する際の留意点としては、次に点が挙げられます。
- 商標保護サービスがない
- 無料で取得できるドメインがない
- サポートがメールサポートしかない
たとえば、ドメインの取得や管理での問題をオペレーターと電話で話して解決したいといった要望がある場合は、他のサービスを検討するべきでしょう。
Google Domainsへのドメイン移管手順
ドメインを移管するときは、次の点にご注意ください。
- 移管手続き中は、一時的にWhois情報を公開しておく必要があります。
- ドメインの取得日から60日以内、または更新日まで30日以内のドメインは移管できません。
- ドメインを移管するとドメインの更新日が1年延長され、Google Domainsに1年分のドメイン費用を支払います。
以降では、ドメイン管理業者としておなじみの「お名前.com」からGoogle Domainsへドメインを移管する手順を紹介していますが、他の事業者からの移管もおおむね同じような手順なので参考になるでしょう。
whois情報の確認
まずは「お名前.com Navi」にログインし、上部の「メニュー一覧」から「whois情報変更」をクリックします。
次ページで移管するドメインを選択して、現在設定されているwhois情報の内容を確認し、必要に応じて内容を更新します。
なお、Whois情報の内容を更新した場合は、更新の反映に15分から20分ほど掛かり、更新の反映が完了すると登録メールアドレスに完了メールが届きます。
whois情報公開代行の解除
次に、上部の「メニュー一覧」から「Whois情報公開代行」をクリックします。
「Whois情報公開代行設定」ページが開くので、移管対象のドメインの設定状況を確認し「Whois公開代行」に設定されている場合は、右下の「Whois情報公開代行設定の解除はこちら」をクリックして、設定を解除します。
認証コードの取得
次に、上部の「メニュー一覧」から「ドメイン」をクリックします。
次のページで移管対象のドメインを選択すると「ドメイン詳細」ページが開くので、「AuthCode」の「表示」をクリックして、表示される認証コードをメモしておきます。
移管の申請
次に、Google Domainsのトップページを開き「ドメインを移管」をクリックします。
「移管」ページが開くので、移管するドメイン名を入力してエンターキーを押します。
次のページが表示されたら「ドメインの準備」の「認証コード」欄に、先ほどメモしておいた認証コードを入力して「続行」をクリックします。
次の「ウェブ設定のインポート」では、現在利用しているDNSサーバーの設定をコピーして管理をGoogleに任せるかを選択します。
特別な事情がない限りは「DNS設定をコピーして管理をGoogleに任せる(推奨)」のまま「続行」をクリックで問題ありません。
次の「登録の設定」では、Whois情報を非公開にするか(プライバシー保護)や、自動更新するかを設定し、料金を確認してから「購入手続きに進む」をクリックします。
通常は、デフォルト設定もままで問題ありません。
購入手続きでは、連絡先の情報や支払い方法を設定して支払いを行い、購入が完了すると、領収書メールが送られてきます。
購入が完了すると、マイドメインの「保留中のドメイン」に、移管申請中のドメインが表示されます。
トランスファー申請の承認
Google Domainsでの移管申請が完了してしばらく(約30分)すると、お名前.comからWhois情報に記載されている管理者のメールアドレス宛に「【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡」メールが届くので、本文に記載されているURLから承認処理を行います。
トランスファー申請を承認してしばらく(約20分)すると、Google Domainsから「XXXX.com が Google Domains に移管されました」メールが届き、手続き完了となります。
メールアドレスの確認
最後に、Google DomainsからWhois情報に登録されているメールアドレス宛に「ご対応のお願い: XXXX.comのメールアドレスを確認してください。」メールが送られてくたときは、本文に記載されているリンクからメールアドレスの確認を行います。
以上で、ドメイン移管完了です。
あとがき
一般的なドメインの取得/管理なら、ドメインの管理がしやすいGoogle Domainsはおススメです。
ご検討あれ。