Word(ワード)で検索/置換を使いこなして文書編集を効率化する方法

Word(ワード)で検索/置換を使いこなして文書編集を効率化する方法

Word(ワード)で文書内を検索/置換する場合、キーワードを使った検索/置換以外にも、書式やスタイル、ワイルドカードを使った文字列パターンで検索/置換ができるのをご存じでしょうか。

以外に使っている方が少ないよう思いますが、これらの検索/置換方法知っていると、検索/置換を使った文書編集が格段にスピーディーにできるようになります。

そこでここでは、Word(ワード)の文書内を書式やスタイル、ワイルドカードを使って文字列パターンで検索/置換する方法を紹介します。

Word(ワード)で文書内を効率よく移動するなら「ナビゲーションウィンドウ」を活用しよう
ここでは、Word(ワード)でナビゲーションウィンドウ機能を使って、ページの移動や検索などを効率よく行う方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H2
Microsoft Word for Microsoft 36516.0.14701.20146

書式やスタイルを検索/置換する

文字書式、段落書式、スタイルを検索/置換するには、まず「ホーム」タブから「置換」を選択します。

Word(ワード)で検索/置換を使いこなして文書編集を効率化する方法

「検索と置換」画面が開くので、文字書式、段落書式、スタイルを検索したいときは「検索する文字列」欄をクリックして、カーソルを合わせてから「オプション」をクリックして「書式」ボタンをクリックします。

指定した文字書式、段落書式、スタイルに置換したいときは「置換後の文字列」欄をクリックしてから「書式」ボタンをクリックします。

Word(ワード)で検索/置換を使いこなして文書編集を効率化する方法

「書式」ボタンからは、文字書式、段落書式、スタイルなどを指定することができます。

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書式やスタイルを解除するには

特定の書式やスタイルを解除したいときは「置換後の文字列」に「標準」スタイルを指定して置換することで、書式やスタイルをデフォルトの設定に戻すことができます。

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特殊文字を検索/置換する

検索/置換で指定できる文字列には、具体的な文字以外に、段落記号やタブといった特殊文字を指定することもできます。

特殊文字は「検索する文字列」または「置換後の文字列」欄にカーソルを合わせてから「オプション」から「特殊文字」ボタンをクリックします。

Memo

特殊文字は「検索オプション」で「あいまい検索」をオンにしているときは利用できません。

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なお、指定できる特殊文字は検索用と置換用で異なり、検索オプションで「ワイルドカードを使用する」がオンのときとオフのときとでも異なります。

以下の画像は「ワイルドカードを使用する」がオフのときに検索で指定できる特文字です。

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また、特殊文字は上のように一覧から選択する以外に、直接特殊文字を入力することもできます。たとえば、段落記号を検索/置換したいときは、直接「^p」と入力できます。

クリップボードの内容で置換するには

置換で指定できる特殊文字には「クリップボード内容」があります。

この特殊文字を使うと、文書内の特定箇所を現在クリップボードにコピーされている内容に置換することができ、文字列以外に画像などで置換することもできます。

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ワイルドカードで検索/置換する

検索オプションで「ワイルドカードを使用する」にチェックを入れると、さまざまな文字列のパターンを指定した検索ができます。

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たとえば、4桁の数字を検索したいときは、文字範囲と文字数の繰り返しを次のように指定して検索します。

[0-9]{4,4}

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英単語を検索したいときは、文字範囲と文字数の繰り返しを次のように指定して検索します。

[a-zA-Z]{1,}

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[ - ]の中には文字範囲を指定し、上の例では[0-9]は半角の数字、[a-zA-Z]は半角の英字を表しています。

{ , }の中には文字数の繰り返し回数を下限と上限で指定し、上の例で{4,4}は4文字を表し、{1,}は1文字以上を表しています。

文字列を入れ替えるには

( )を使うと、検索文字列をグループに分けることができ、文字列を入れ替えるといったようなときに便利です。

たとえば、検索文字列に「(株式会社)(ABC商事)」と入力して、置換文字列に「\2\1」と指定すると「株式会社ABC商事」「ACB商事株式会社」に置換できます。

Word(ワード)で検索/置換を使いこなして文書編集を効率化する方法

あとがき

Wordでページ数の多い文書を効率よく編集する場合、上で紹介した検索/置換方法を知っていれば、編集作業を何倍も効率よく行えるでしょう。

ご活用あれ。