Windows 10では、いろいろなファイル(画像、動画、PDF、Officeなど)を縮小表示(サムネイル表示)する機能が搭載されており、ファイル開かずにアイコンからファイル内容をある程度把握できて便利です。
ですが、ネットワーク上の共有フォルダーを縮小表示すると、共有フォルダーを公開しているマシンに負荷がかかります。
通常ならそれほど気にすることがないレベルの負荷ですが、共有フォルダーの利用者が多い環境などでは、少しでも負荷を軽減するため、縮小表示を無効化したいときがあります。
そこでここでは、Windows 10でネットワーク上の共有フォルダーの縮小表示のみ無効化する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のOSやエディション、バージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
共有フォルダーの縮小表示を停止する
ネットワーク上の共有フォルダーの縮小表示を停止するときは、レジストリ設定が必要になります。
手順は、次のとおりです。
現在サインインしているユーザーにのみ設定を適用するとき
現在サインインしているユーザーにのみ設定を適用するときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg add HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer /v DisableThumbnailsOnNetworkFolders /t REG_DWORD /d 1 /f
サインインするすべてのユーザーに設定を適用するとき
サインインするすべてのユーザーに設定を適用するときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer /v DisableThumbnailsOnNetworkFolders /t REG_DWORD /d 1 /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていれば、設定完了です。
設定を適用するには、Windows 10を再起動します。
以上で、ネットワーク上の共有フォルダーのみ縮小表示を無効化できます。
設定を戻すときは
設定を戻するときの手順は、以下のとおりです。
現在サインインしているユーザーにのみ設定を適用しているとき
現在サインインしているユーザーにのみ設定を適用しているときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg delete HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer /v DisableThumbnailsOnNetworkFolders /f
サインインするすべてのユーザーに設定を適用しているとき
サインインするすべてのユーザーに設定を適用しているときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer /v DisableThumbnailsOnNetworkFolders /f
あとがき
会社などでファイルサーバーなどの共有フォルダーに接続するユーザーが多く負荷が気になるときは、ユーザーが利用するWindows 10でネットワークフォルダーの縮小表示を無効化しておけば、多少なりとも負荷を軽減できるでしょう。