Windows10へのサインイン方法として一般的な「パスワード認証」では、セキュリティを考えると、パスワードにはアルファベットの大文字・小文字、記号、数字などを含んだ、8文字以上の複雑なパスワードを設定するのがよいとされています。
ですが、長く複雑なパスワードを設定していると、サインインのたびにパスワードを入力するのが面倒だなぁと感じることも多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたのが、パスワード認証以外の認証方法です。
Windows10では、パスワード認証以外にピクチャパスワードやWindows Hello認証が利用でき、なかでも手軽に設定できて、安全かつスピーディーにサインインできる方法が「Windows Hello暗証番号(PIN)」を使った方法です。
そこでここでは、Windows10で「Windows Hello暗証番号(PIN)」を設定して、安全かつスピーディーにサインインする方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 21H1 |
PINを設定する
ここでは、パスワード認証でサインインしているローカルアカウントに、PINを設定する方法を紹介します。
まずは、PINを設定したいユーザーでサインインして、Windowsの「設定」から「アカウント」>「サインインオプション」を開き「デバイスへのサインイン方法の管理」から「Windows Hello 暗証番号(PIN)」をクリックし「追加」ボタンをクリックします。
パスワードの入力画面が表示されるので、サインインしているユーザーのパスワードを入力し「OK」をクリックします。
「PINのセットアップ」画面が表示されるので、任意の暗証番号を入力し「OK」をクリックします。
なお、通常は数字のみで設定しますが「英字を記号を含める」にチェックを入れると、英字や記号も使用することができます。
サイン人オプション画面に戻るので「Windows、アプリ、サービスに暗証番号(PIN)を使ってサインインする準備ができました。」と表示されていれば、設定完了です。
PINでサインインする
PINを設定すると、Windows10のサインイン画面でデフォルトの認証方法がPINに変わります。
なお「サインインオプション」をクリックすれば、従来のパスワードを使った認証も可能です。
PINを変更・削除・リセットする
PINを変更したいときは、先ほどと同じ画面で「変更」をクリックし、PINを削除したいときは「削除」をクリックします。
万が一PINを忘れてしまったときは「PINを忘れた場合」のリンクをクリックすることで、ユーザーのパスワードを使ってリセットすることができます。
あとがき
PINを設定すれば、Windows10へのサインインが格段にスピーディーになり、セキュリティの強化にもつながるので、設定していない方はぜひ設定しましょう。