Windows 10で、プレゼンやレクチャー用の動画を作成する場合、画面の録画ツールと動画編集ツールを組み合わせて対応することが多いですが、もっと効率よく動画を作成したいとお思いなら「TapeX」がおすすめです。
「TapeX」は、録画中に注釈ツールを使って画面上に図形や線、文字などを書き加えたり、Webカメラの映像やマイクの音声を一緒に録画することができる録画ツールです。
そこでここでは、Windows向けの「TapeX」の使い方を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
TapeX | 1.7.0 |
TapeXとは
TapeX - Draw, Annotate and Record on your Desktop Screen
TapeXは、WindowsとMacに対応したデスクトップやアプリケーション画面を録画できるツールで、主な特徴は次のとおりです。
- シンプルなインターフェース
- 注釈ツールで、図形や線、文字などを書き加えながら録画ができる
- マイク音声やWebカメラの映像を含めて録画できる
- 録画時間の制限がない
- ウォーターマーク(透かし)がない
- 動画の録画形式はWEBM形式
なお、TapeXには無償版と有償版「TapeX Pro(年額49米ドル)」が提供されており、有償版では録画した動画のフォーマット変換や、クラウドへの保存、追加の注釈ツール、ツールバーを隠す、などの機能が利用できます。
TapeXの使い方
ここでは、無償版の基本的な使い方を紹介します。
まずは、公式ページからインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを実行すると、自動的にTapeXがインストールされ、起動します。
TapeXのインターフェースは、以下のように縦長のツールバーのみでとてもシンプルです。
各アイコンは、上から
- ツールバーの移動
- カーソルモードの切り替え
- 録画の開始/停止
- 注釈ツール
- ライブラリ(有償版でのみ利用可能)
- 設定
となっています。
録画を開始するには上から3つ目のアイコンをクリックして、横に表示されるツールバーから「Start Recording」ボタンをクリックします。
「Camera Input」は、Webカメラの映像をワイプのように動画に追加したいときに指定します。
次に、録画領域を選択する画面が表示されるので、デスクトップ全体、またはアプリケーションウィンドウのいずれかを選択します。
次画面で、PCからの音声やマイク入力も録画と当時に録音するかを選択して「Start」をクリックすると、録画が開始されます。
録画開始されると、デスクトップ下部に録画時間が表示されます。(設定で隠すこともできます)
録画中に注釈を追加するときは、ツールバーから注釈ツールのアイコンをクリックすることで、画面上に図形や線、文字などを書き加えることができます。
録画を終了するときは、ツールバーの上から3つ目のアイコンをクリックして、横に表示されるツールバーから「Stop Recording」をクリックします。
録画されたファイルは、ユーザーの「ダウンロード」フォルダーにWebM形式で保存され、そのままダブルクリックすれば、Windows 10の標準アプリ「映画&テレビ」で再生することができます。
なお、録画品質は設定画面で「Normal」「Good」「Best」の3種類から選択できます。
以上が基本的な使い方となります。
あとがき
一般的なデスクトップ録画ツールでは、録画中に注釈を加えるといったことはできない場合が多く、注釈を加えたいときは、録画した動画ファイルを後から編集する必要があり結構面倒ですが、TapeXなら録画しながら注釈を加えることができるので、一石二鳥です。
お試しあれ。