Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

2018年4月30日にWindows10の大型アップデート「April 2018 Update(バージョン 1803)」の配信が開始されました。すでに導入している方もいると思いますが、ここでは、今回のアップデートでの新機能や変更点から、個人利用でチェックしておきたい新機能や変更点を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

項目
製品Windows10 Pro 64bit
バージョン1803(April 2018 Update)

タスクビューに「タイムライン」が追加

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

タスクビューでは、実行されているアプリケーションのサムネイルが表示されますが、バージョン1803では、新たに履歴が表示されるようになり、さらにこの情報を複数のデバイスで同期することができるようになりました。

タスクビューに対応したアプリケーション(Microsoft Office、Microsoft Edgeなど)に限られますが、開いたファイルやWebページがタスクビューの下段にアクティビティアイコンとして日ごとに表示されます。また、右上の検索ボックスを使って、履歴をフィルタリングすることもできます。

Microsoft Edge自体にも閲覧履歴機能がありますが、タイムラインのほうがわかりやすく表示されており、ワンクリックで起動できるのがいいですね。

タイムラインの設定は、「設定」>「プライバシー」>「アクティビティ履歴」から行います。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

Memo

Microsoft Edgeの閲覧履歴をタイムラインに表示させるには、Microsoft Edgeで閲覧履歴を保存しておく必要があり、ブラウザを閉じるときに閲覧履歴を削除する設定にしていると、タイムラインに閲覧履歴が表示されないので注意が必要です。

Microsoft Edgeにタブの消音(ミュート)機能が追加

Microsoft Edgeの開いているタブで音声が再生されている場合に、タブにスピーカーアイコンが表示されるようになりました。このアイコンをクリックすれば、音を消すことができます。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

音声が再生されている状態

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音声が消音(ミュート)されている状態

Microsoft Edgeは、Windows10の標準ブラウザですが、ChromeやFirefoxに比べて使いやすさの点でイマイチ感がありますが、徐々に機能を充実させてきています。

ローカルアカウントのパスワードリセットが簡単に

これまでのWindows10では、ローカルアカウントのパスワードをリセットする場合、管理者権限を持つ他のユーザーでログオンして、対象アカウントのパスワードをリセットするか、パスワードリセットディスクをあらかじめ作成しておく必要があり、少々面倒でした。

バージョン1803では、ローカルアカウントを新規作成するときに、パスワードを忘れてしまった場合に備えて秘密の質問を設定できるようになりました。これで、ユーザー自身がパスワードを簡単にリセットすることができるようになります。

ワークグループ環境のマシンでローカルアカウントを利用する場合に役立ちそうです。

なお、秘密の質問は以下の選択肢から3つ設定する必要があります。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

秘密の質問を設定してアカウントを作成しておけば、ログオン時にパスワードを間違えると「パスワードのリセット」のリンクが表示され、クリックすると以下のように秘密の質問を入力する画面が表示されます。ここで、アカウント作成時に設定した答えを入力することで、パスワードをリセットできるようになります。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

集中モード

以前のバージョンで「非通知モード」と呼ばれていた機能です。この機能を利用すれば、通知を完全に停止したり、指定した通知だけを受け取るようにできます。誰にもジャマされずに集中して作業したいときに役立てそうです。

この機能を使うには「アクションセンター」で「集中モード」ボタンをクリックします。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

細かく設定したい場合は「設定」>「システム」>「集中モード」で設定できます。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

診断データビューアー

Windows10のリリース当初、Windowsが診断データを収集しMicrosoft社へ送信していることが問題になりました。そこで、バージョン1803で「診断データビューアー」が搭載され、どんなデータが収集され、Microsoftに送信されているかを確認することができるようになりました。

診断データビューアーは「設定」>「プライバシー」>「診断&フィードバック」で「診断データビューアー」をオンに設定し、「診断データビューアー」ボタンをクリックし起動します。初回起動時はMicrosoft Storeから「Diagnostic Data Viewer」を入手する必要があります。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

「診断データビューアー」を開くと、左側にMicrosoftに送信された診断イベントが表示されており、それぞれの診断イベントをクリックすると、右側で詳細情報(JSON形式)を確認できます。 

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

Windows Defender Application Guard

「Windows Defender Application Guard(WDAG)」は、これまでWindows10 Entepriseにのみ搭載されていましたが、今回のアップデートで「Windows10 Pro」でも利用できるようになりました

WDAGは、Windowsの仮想化テクノロジーである「Hyper-V」を利用して、Microsoft Edgeをホストマシンとは隔離されたサンドボックス環境上で実行することで、信頼できないWebサイトを閲覧した際のセキュリティリスク(システムへの侵害・データ漏えい・データ破損)を大幅に軽減することができる機能です。

なお、WDAGは「コントロールパネル」>「プログラム」>「Windowsの機能の有効化または無効化」で有効化する必要があります。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

機能を有効化したら、Microsoft Edgeを開いて、右上の「…」から「新しいApplication Guardウィンドウ」をクリックすることでWDAGが有効になったウィンドウが開きます。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

WDAGが有効のウィンドウは、ウィンドウ左上に朱色で「Application Guard」と分かりやすく表示されています。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

Intel Corei3-4170、メモリ8GBのデスクトップマシンで使用した感じでは、体感的には通常のEdgeとほとんど変わりないレスポンスと感じました。

ただし、この機能の利用にはシステム要件が設定されており、ブラウザで開くタブの数にもよると思いますが、3つぐらいのタブを開くと1GBほどメモリを消費します。この機能を利用するのであれば、マシンの搭載メモリ量はある程度余裕があったほうが良いと思われます。

System requirements for Windows Defender Application Guard (Windows 10) | Microsoft Docs

Memo

この機能を利用して閲覧するWebページでは次のような制限があるため、利用する際は気にしておいたほうが良いです。

  • ダウンロードしたファイルはサンドボックス環境内に保存されるため、通常のローカルファイルとして利用することはできず、実行もできません。
  • クリップボードの使用が制限されており、テキストのコピー&ペーストだけが可能です。
  • ダウンロードしたファイル・お気に入り・履歴などは、コンピュータを再起動すると破棄されます。
  • 2018年6月9日時点では、日本語の入力はできないようです。

Microsoft Storeでフォントが購入可能に

Microsoft Storeのカテゴリにフォントの項目が追加されました。現時点ではMicrosoftが提供する無料のフォントを含めて10個ほどしかありませんが、今後サードパーティーからフォントが提供されるようになれば、便利になると思います。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

SSHにネイティブで対応

標準機能としてOpenSSHクライアントが搭載されました。これで、PuttyなどのサードパーティーのSSHクライアントがなくても、SSH接続できるようになりました。使い勝手の面ではサードパーティーのSSHクライアントに比べると劣るところはありますが、標準機能で利用できるようになったのは嬉しいです。

Windows10に標準搭載されたSSHコマンドの基本的な使い方
ここでは、Windows10に標準搭載されたsshコマンドを利用して、リモートサーバーへ接続する手順や、鍵ファイルの生成手順などを紹介します。

ファイルやURLを簡単に送れる「近距離共有」

OSやアプリの「共有」機能を使って、近くにあるデバイスへWi-FiやBluetooth経由でカンタンにデータを送信することができる「近距離共有(Near Share)」が搭載されました。

これまでのデータ共有方法(ネットワーク共有・メール添付・クラウドストレージ・USBメモリなど)にくらべ、事前の準備がほとんどいらず手軽に利用できるのがいい感じです。

なお、この機能を利用するには双方のマシンがWindows10で「近距離共有」機能を有効化しておく必要があります。

設定画面は「スタート」>「設定」>「システム」>「共有エクスペリエンス」で開きます。

Windows10「バージョン1803(April 2018 Update)」の新機能

あとがき

Windows10は、Windows8.1以前と違い6が月ごとに機能追加されているので、新機能をうまく活用して、より便利に、そしてより安全にWindows環境を利用しましょう。

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