Windows10(バージョン1709)Professionalでの、Windows Updateの主な設定項目についてまとめてみました。設定の参考にしてもらえるとうれしいです。
目次
アクティブ時間を変更します
「アクティブ時間」には、デバイスを使用している可能性の高い時間帯を指定します。更新後の自動再起動は、アクティブ時間を除く時間帯に行われます。既定のアクティブ時間は、午前8時~午後5時に設定されており、デフォルトの設定のままでも、一般的な業務時間帯に自動的に再起動することはなさそうですが、ご自身のの使用状況に合わせて設定しておく方が良さそうです。
再起動のオプション
時刻をスケジュール
「時刻をスケジュール」では、更新後の再起動日時を指定できます。なお、この機能のオン/オフの切り替えは、再起動が必要な更新プログラムがある状態でないと設定できないようです。
追加の通知を表示
この機能をONにすると、通知エリアに「注意:Windowsの機能を改善するための更新が間もなく実行されます。再起動前にはリマインダーが表示されます。」と表示されます。
詳細オプション
更新プログラムのインストール方法を選ぶ
「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手します。」にチェックを入れると、Microsoft Updateを利用して、Windowsの更新プログラム以外にも、Microsoft Officeやその他のマイクロソフト製品の更新プログラムを入手できるようになります。
Office製品をインストールしている場合は、チェックを入れる必要があります。
更新後の自動デバイスセットアップを構成
この機能を利用すると、更新プログラムを適用し再起動した後などに、ユーザーがサインインしなくても自動的にサインイン処理が行われ、バックグラウンドでサインイン後の処理を実施してくれます。これによりユーザーは再起動時に時間を無駄にすることなく、ロックを解除すればすぐに作業が再開できるようになります。
この機能は既定でオンに設定されています。特別な事情がない限り既定値のままで良いと思います。
更新プログラムをいつインストールするかを選択する
Windows10からは「Windows as a Service(WaaS:サービスとしてのWindows)」という新しいコンセプトに基づいて、継続的に最新バージョンのWindowsが提供されます。
これに基づき、Windows10には三つのブランチ(更新タイミング)が用意されています。
- 半期チャネル(ターゲット指定) 旧名:Current Branch(CB)
- 半期チャネル 旧名:Current Branch for Business(CBB)
- 長期チャネル 旧名:Long Term Service Branch(LTSB)
「長期チャネル」一般的には利用することはないと思いますので、ここでは触れません。
半期チャネル(ターゲット指定)
主にホームユース向けで、新機能がリリースされるたびに自動で更新され、常に最新の状態が保たれる設定です。ホームユースでは、特別な事情がない限りこのチャネルで問題ないと思います。
半期チャネル
主にビジネスユース向けで「半期チャネル(ターゲット指定)」の後(4が月後)に新機能が提供されます。新機能が安定して動作することが確認されてから提供される設定です。
機能更新プログラム
機能更新プログラムは、年に2回、3月と9月ごろ配信される大型アップデート(「Creators Upate」や「Anniversary Update」と呼ばれるアップデート)です。延期可能な日数は、最大で365日です。
これまでの大型アップデートでも少なからず不具合が発生しているので、心配なら延期を設定しておけば、新機能が安定する頃まで更新を延期できます。
品質更新プログラム
品質更新プログラムは、毎月配信される、前月の更新プログラムに取って代わる1つの累積的な更新プログラムです。セキュリティ修正プログラムとセキュリティ以外の修正プログラムの両方が含まれます。延期可能な日数は、最大で30日です。
品質更新プログラム適用による不具合もまれに発生することがありますが、セキュリティを考えると延期はおすすめしません。
更新の一時停止
更新プログラムの適用を一時的に停止したい場合は、設定をオンにすることで表示されている日まで更新を一時停止することができます。なお、一時停止期間後に、もう一度一時停止するには、最新の更新プログラムを適用する必要があります。
配信の最適化
「配信の最適化(Delivery Optimization:DO)」は、Windows10から導入された更新プログラムやストアアプリのダウンロード方法の一つです。
この機能を利用すると、品質更新プログラムや機能更新プログラムをインターネットやWSUSだけでなく、ローカルネットワーク上やインターネット上の他のマシンからダウンロードします。また、逆に自分のマシンから、ローカルネットワーク上やインターネット上の他のマシンへアップロードもします。
この機能は、既定でオンに設定されていますが、アップロード通信量に制限のあるプロバイダーなどを利用している場合は「詳細オプション」で帯域や通信量を制限するか、この機能をオフに設定することをおすすめします。
ビジネ環境で「配信の最適化」を利用する場合、Winodwsマシンが数十台規模程度なら初期設定でも問題はないと思いますが、それ以上の規模だと、ネットワーク帯域と相談しながら詳細オプションを調整したり、BranchCacheを利用している場合はその調整も必要になるかと思われます。
あとがき
ホームユースであれば「配信の最適化」をOFFにして、それ以外は既定値でよい気がします。