Word(ワード)で文書ファイルを作成する場合、文書の内容によっては、読み取りや書き込みを制限したいことがあります。
そのようなときは、読み取りや書き込みをするためのパスワードを設定することで文書を保護することができます。
そこで、ここではWordの文書ファイルにパスワードを設定して読み取りや書き込みを制限する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
Microsoft Word for Microsoft 365 | 16.0.13530.20062 |
文書の読み取りや書き込みを制限する
文書ファイルに読み取りや書き込みのパスワードを設定すれば、パスワードによる認証なしでは文書ファイルを読み取れなくしたり、書き込めないようにできます。
手順は、次のとおりです。
まず、対象の文書ファイルを開いて「ファイル」タブをクリックします。
「ホーム」画面が開くので、左側のメニューから「名前を付けて保存」を選択して「その他のオプション」をクリックします。
「名前を付けて保存」画面が表示されるので「保存」ボタンの左にある「ツール」をクリックして「全般オプション」を選択します。
「全般オプション」画面が表示されるので「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」にパスワードを設定して「OK」をクリックします。
「読み取りパスワード」を設定すると、文書ファイルを開くのにパスワードが必要になり「書き込みパスワード」を設定すると、文書ファイルを編集するにパスワードが必要になります。
パスワードの確認画面が表示されるので、設定したパスワードを再度入力して「OK」をクリックします。


「名前を付けて保存」画面に戻ったら、ファイルの保存場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします。
以上で完了です。
制限したファイルしたファイルを開くと
読み取りパスワードを設定したファイルを開くと、以下のような画面が表示され、パスワードを入力しないと、文書ファイルを開くことはできません。
書き込みパスワードを設定したファイルを開くと、以下のような画面が表示され、パスワードを入力しないと、文書ファイルへ書き込みことはできません。
なお、左下に表示されている「読み取り専用」をクリックすることで、文書ファイルを開くことはできます。
パスワード設定を解除するときは
パスワード設定を解除するときは、設定するときと同じ画面を開いて、パスワードを空にしてファイルを保存することで解除できます。
あとがき
企業などでは、Wordを利用して文書ファイルを作成することが多いですが、内容によっては読み取りや書き込みを制限したいときがあります。
そのようなときに活用ください。