私たちが普段利用しているパソコンは、さまざまなハードウェアで構成されており、長くPCを利用していると、多かれ少なかれ何らかの故障が発生します。
ハードウェアに故障が発生した場合、故障個所によっては、故障してから該当のパーツを交換すれば元に戻ることもありますが、データが保存されているHDDやSSDだけは故障の前兆をいち早く把握しないと、故障してからでは、大事なデータを消失してしまう可能性があります。
そこでここでは、パソコンでHDDやSSDの故障やその前兆をいち早く発見する方法を紹介します。
目次
異常な動作がないか定期的にチェックする
HDDやSSDは、故障の兆候して以下のような動作の異常が発生することが多いため、まずはこのような症状が発生していないか定期的にチェックするとよいでしょう。
- パソコンの速度が遅くなる
- OSの起動に時間がかかる
- 頻繁にフリーズする
- BSODが発生する(Windowsの場合)
- フォルダーやファイルがなくなる
- ファイルの処理(開く・保存する・移動するなど)時にエラーが発生する
- ファイルが壊れて開けなくなる
- 異音がする
上に挙げた症状が1回発生しただけでは故障とは言い切れませんが、症状が頻繁に発生するようになったときは、一刻も早く保存されているデータを別の場所にバックアップして、新しいHDDやSSDに交換する必要があります。
S.M.A.R.Tステータスをチェックする
上のように目に見えて異常な動作が発生していなくても、内部的に故障の前兆が発生している場合もあります。
内部的な故障の前兆は、HDDやSSDに搭載されている、S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology )と呼ばれる自己診断機能の情報から確認することができます。
S.M.A.R.T情報を確認するには、Windows環境なら「CrystalDiskInfo」などのツールが便利です。

HDDやSSDに重要なデータを保存しているなら、定期的にS.M.A.R.Tの情報も確認しておけば安心です。
あとがき
HDDやSSDは、パソコンの構成パーツの中でも、故障しやすいパーツの一つなので、定期的に動作に問題がないかチェックしておきましょう。