2020年11月17日に、リリースされたGoogle Chrome(以下、Chromeブラウザ)のバージョン87では、起動やページ読み込みの高速化、省電力化、タブ検索機能の追加などが行われており、それに加えて、試験機能として内蔵のPDFビューアーもより使いやすく進化しています。
そこでここでは、Chromeブラウザのバージョン87で、新しいユーザーインターフェースのPDFビューアーを利用する方法を紹介します。
なお、Chromeブラウザのバージョンによっては、本機能を利用できない場合や、試験機能を有効化しなくても、標準機能として利用できる場合があります。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Chrome | 87.0.4280.66 |
新しいPDFビューアーを利用するには
新しいユーザーインターフェースのPDFビューアーを利用するには、以下の方法で有効化する必要があります。
まず、Chromeを開き、オムニボックス(アドレスバー)に「chrome://flags」と入力し、エンターキーを押します。
以下の画像のように試験機能に関する設定画面が表示されるので、上部にある検索ボックスに「PDF Viewer Update」と入力し、エンターキーを押します。
すると、設定項目が絞り込まれるので、「PDF Viewer Update」の右側に表示されている「Default」をクリックして、選択肢から「Enabled」を選択し、設定を反映するために、右下の「Relaunch」をクリックしてChromeブラウザを再起動します。
以上で設定完了です。
新しいPDFビューアーの画面
以下に、これまでのPDFビューアーと新しいPDFビューワー画面を掲載していますが、新しいビューアーでは、ユーザーインターフェースが改善されて、上部メニューに各種機能(ズーム、ページフィット、回転、拡大/縮小)が集約され、画面左側には各ページのサムネイルが表示され、ページの移動もやりやすくなりました。

従来のPDFビューアーの画面

新しいPDFビューアーの画面

あとがき
PDFファイルの閲覧に専用のビューアーソフトをインストールするまでもない場合は、ChromeブラウザのPDFビューアーで十分ではないでしょうか。