スマホで画像ファイルやカメラに映した被写体からテキストデータを抽出したい場合、専用の文字認識アプリ(OCRアプリ)を利用することが多いですが、これだけのためにアプリをインストールしたくないとお思いなら、もしかしたらインストール済みアプリの機能で対応できるかもしれません。
たとえば、メッセージングアプリとして多くの方が利用している「LINE」アプリでも、画像ファイルやカメラに映した被写体から文字を抽出することができます。
そこで、ここではAndroid向けの「LINE」アプリで、画像ファイルやカメラに映した被写体から文字を抽出する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Nexus 5X(Android) | 8.1.0 |
LINE | 11.3.0 |
画像ファイルから文字を抽出する
「LINE」アプリで、画像ファイルからテキストデータを抽出したい場合は、任意のトーク画面を開いて、画面下部にある画像アイコンをタップします。
以下の画面では「Keepメモ」のトーク画面を開いています。
すると、画像の選択画面が表示されるので、テキストデータを抽出したい画像をタップします。
画像の編集画面が表示されるので、右側に表示されているメニューから「A」をタップします。
すると、画像内の文字が抽出されて画面上に表示されます。
抽出した文字に対しては、次のような操作ができます。
- 抽出した文字をコピーする
- 抽出した文字を送信する
- 抽出した文字を翻訳する
- 特定の箇所の文字だけ抽出する
抽出した文字をコピーする
「コピー」をタップすると、抽出されたテキストデータがクリップボードに保存され、他のアプリに貼り付けることができます。
抽出した文字を送信する
「シェア」をタップすると、抽出されたテキストデータをそのままメッセージとして送信することができます。
抽出した文字を翻訳する
「英語に翻訳」をタップすると、抽出したテキストデータを英語に翻訳することも可能で、英語以外にも日本語から中国語、韓国語に翻訳したり、逆に英語や中国語、韓国語から日本語へ翻訳することができます。


「写真に翻訳を表示」をタップすると、画像上に翻訳を直接表示さえることもできます。


特定の箇所の文字だけ抽出する
画像内の特定箇所のテキストデータだけ抽出したい場合は、画像から抽出したい箇所をなぞることで、その箇所のテキストデータだけを抽出することができます。

被写体からテキストデータを抽出する
カメラに映した被写体から文字を抽出したい場合は、任意のトーク画面を開いて、画面下部にあるカメラアイコンをタップます。
以下の画面では「Keepメモ」のトーク画面を開いています。
カメラが起動したら、画面下部のメニューから「文字認識」タップしてから、文字を抽出したい被写体をはっきりと映した状態で、画面中央の丸ボタンをタップします。
すると、テキストデータが抽出され、抽出されたテキストデータに対しては、画像ファイルの時と同じような操作が可能です。
あとがき
手書きなどの文字だととうまく読み取れないこともありますが、文字の認識精度も満足のいくレベルで認識スピードも速く、利用頻度がそれほど多くないなら「LINE」アプリの機能で十分満足できるのではないでしょうか。
お試しあれ。
