Excel(エクセル)で、オートフィルなどで連続データ(連番)を入力した場合、連続データを入力している行や列の途中に行や列を挿入したり削除したりすると、連番が崩れてしまうため、そのたびに連続データを入力し直さなければなりません。
とくに、連続データを入力している行や列が多い場合や、行や列の挿入/削除を頻繁に行うような場合は、連続データを都度入力し直さなければならいのは面倒です。
そんなときは、関数を利用して連続データを入力することで、連続データを入力している行や列の途中に行や列を挿入したり削除したりしても、自動的に連続データを更新することができます。
そこでここでは、Excel(エクセル)で関数を使って連続データを入力する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
Microsoft Excel for Microsoft 365 | 16.0.13231.20372 |
ROW関数で連番を振る
たとえば、次のようなA列に連番を振っている表で考えてみます。
この表でA列の連番をオートフィルで入力した場合、一部の行を削除したら、それ以降の行の連番を振り直さないと連番がずれてしまいます。
※下の画像をクリックすると、動画で確認できます。
そこで、ROW関数を使って連番を入力します。
ROW関数は行番号を返す関数で、セルに「=ROW()」と記述することでセルの行番号が返されます。
上の表ではA1セルから連番が振られているので、A1セルに「=ROW()」と入力すると1行目なので「1」が返ってきます。
この方法でA列の各行に「=ROW()」と入力して連番を振った場合、行を削除(挿入)しても、セルを編集することなく連番が自動的に振り直されるようになります。
※下の画像をクリックすると、動画で確認できます。
上の例では行方向に連番を振っていますが、列方向に連番を振るときは、ROW関数の代わりにCOLUMN関数を利用することで同じように対応することができます。
あとがき
上の例では、行番号と連番が等しい最もシンプルな場合でしたが、工夫次第では、たとえば1001番から連番を振りたいときは「=1000+ROW()」と入力し、2行目から連番を振りたいときは「=ROW()-1」と入力することで実現できます。