Microsoft Excel(エクセル)で入力データを合計するときの関数といえばSUM関数です。
そこでここでは、Microsoft Excel(エクセル)で、SUM関数やSUMIF関数を使ってセルに入力されたデータを合計する方法や、選択したセルの合計をステータスバーで確認する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 2004 |
Microsoft Excel for Microsoft 365 | 16.0.13127.20402 |
データを合計する(SUM関数)
少ないセルを合計するなら、算術演算子「+」を使って合計するという方法もありますが、ある程度のセル範囲を合計するならSUM関数を利用するのがおススメです。
SUM関数の書式は次のとおりです。
=SUM(セル範囲)
=SUM(セル番地, セル番地・・・)
たとえば、A1からA5までのセルを合計してA6セルに結果を表示したい場合、A6セルには次のように入力します。
=SUM(A1:A5)
離れた場所にあるセルを合計したいときは、それぞれのセル番地を指定して次のように入力します。
=SUM(A1,A3,A5)
マウス操作で行いたい場合は、合計を表示したいセル「A6」を選択した状態で「ホーム」タブの「編集」にある「オートSUM」ボタンをクリックします。
すると、合計する範囲が自動的に点線で選択されるので、それで問題なければEnterキーを押します。
もし、選択範囲が想定と異なる場合は、マウスをドラッグして点線の範囲を変更できます。
条件を指定して合計する(SUMIFS関数)
条件を指定して数値を合計するときは、複数条件の指定もできる「SUMIFS」関数が便利です。
SUMIFS関数の書式は次のとおりです。
=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1[, 条件範囲2, 条件2, ...])
SUMIFS関数を利用するときの留意点は、次のとおりです。
- 「合計対象範囲」には、合計するセルの範囲を指定します。
- 「条件範囲1」には、条件1に基づいて検証する範囲を指定します。
- 「条件1」には、条件範囲1内のどのセルを合計するかを定義する条件を指定します。
- 条件の指定には、*(アスタリスク)や?などのワイルドカードを利用できます。
- 「合計対象範囲」と「条件範囲」の行数(または列数)は、同じである必要があります。
- 複数の条件を設定するときは、条件範囲と条件のセットを追加します。
たとえば、以下のような表において、F2セルに「りんご」の総販売数を入力したいときは、F2セルに次のように入力します。
=SUMIFS(C1:C11, B1:B11, ="りんご")
販売員「山田」が販売した「リンゴ」の総販売量をF6セルに入力したいときは、F6セルに次のように入力します。
=SUMIFS(C1:C11,B1:B11,"=りんご",A1:A11,"=山田")
上のように、SUMIFS関数で複数の条件を指定した場合、AND条件とみなされ、指定したすべての条件に一致したセルに対応する数値だけが合計されますが、いずれかの条件を満たすOR条件としたい場合があります。
たとえば、商品が「りんご」もしくは「みかん」の販売総数をF5セルに入力したいときは、次のように入力することで、OR条件で合計することができます。
=(SUMIFS(C1:C11, B1:B11, "=りんご"))+(SUMIFS(C1:C11, B1:B11, "=みかん"))
合計を確認するだけなら
特定のセル範囲の合計を確認したいだけのときは、合計を計算したいセル範囲を選択すればステータスバーにデータの個数、平均、合計が表示されます。
あとがき
エクセルにおいて、セルを合計する機会は多々あるので、本記事で紹介している方法はマスターしておきましょう。