「VPN(Virtual Private Network)」をざっくりと理解する。

「VPN(Virtual Private Network)」をざっくりと理解する。

新型コロナウイルスによる影響で、在宅勤務などのリモートワークを利用する企業が増えており、自宅や外出先から会社のネットワークにリモート接続する手法としては、多くの場合「VPN」が利用されています。

この「VPN」、技術的な詳細までは分からなくて良いけど、ざっくりとVPNの概要を理解したいとお思いの方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここではVPNの概要と主な利用例をできる限り分かりやすく紹介したいと思います。

「VPN(Virtual Private Network)」とは

離れた場所にあるコンピューター同士で通信を行う場合、電話回線などの一般な公衆回線を利用した場合、盗聴などのリスクが少なからずあるため、より安全な方法として、公衆回線と物理的に分けられた専用の回線を利用する「専用線」というサービスが回線事業者により提供されてきました。

ですが、専用線は物理的な設備、敷設を要するためにコストが高く、複数の拠点を構えているような企業でもない限り、導入ハードルはとても高いものでした。

そこで、インターネットが普及し始めた2000年ごろから、既存の公衆回線を仮想的に専用線化して、低コストで専用線に近いセキュリティを実現する仕組みとして「VPN(Virtual Private Network)」が生まれました。

VPNでは「認証」「トンネリング」「暗号化」という3つの仕組みで、通信の識別や、セキュリティの確保を行っており、現在では、多くの企業や個人で利用されており、特に最近はリモートワークの手法として注目を集めています。

VPNの種類

VPNには大きく分けて「IP-VPN」と「インターネットVPN」の2種類があります。

IP-VPN

IP-VPNは、通信事業者が提供している特定の利用者のみが接続できる回線(閉域網)を利用したVPNで、一般的な公衆回線を利用したインターネットVPNに比べセキュリティは高いですが、コストは高めで、おもに企業の拠点間接続で利用されることが多いです。

インターネットVPN

インターネットVPNは、一般的な公衆回線(インターネット回線)を利用したVPNで、閉域網を利用したVPNに比べると、回線的に安定性や安全性で劣るものの、安価にセキュアなデータ通信が行える方法として、社外にある端末を社内ネットワークに接続する用途や、最近では、個人が公衆Wi-Fi利用時などに、セキュリティ強化を目的としてVPNアプリを利用するといった使い方などで、広く利用されています。

VPNの利用例

拠点間接続

地理的に離れた拠点を複数構えている企業などでは、拠点間の接続にVPNが利用されることが多く、拠点間をVPNで接続するときは、おもにVPNサーバー機能を搭載したネットワーク機器を用いることが多いです。

Memo

VPNを利用する企業が増えたこともあり、最近ではVPNサーバー機能を搭載したネットワーク機器の脆弱性を悪用する攻撃も増えています。ネットワーク機器のバージョンアップも定期的に行い適切な運用が大切です。

リモートアクセス

外出先からインターネット経由で会社や自宅のネットワークやマシンに接続するとき、安全に接続する方法としてVPNを利用することが多いです。

リモートアクセスするときは、接続元のPCにはVPNクライアントソフトを用い、接続先の会社や自宅のネットワークには、VPNサーバー機能を搭載したネットワーク機器を用いることが多いです。

接続先が単一のマシンの場合は、接続先にはVPNサーバーソフトを用います。

VPNアプリ 

最近では、スマートフォンからモバイルネットワーク経由でインターネットに接続するときに、より安全に接続する方法として「VPNアプリ」が提供されています。

VPNアプリを利用すると、スマートフォンからVPNアプリで指定されているサーバーにVPN接続して、そこを経由してインターネットに接続することで安全な接続ができるようになります。

あとがき

VPNは、低コストかつ手軽に安全な通信を実現できますが、VPN機器などはインターネットに公開されていることから、定期的なアップデートなど、適切な運用も重要です。

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