WebサイトやWebサービスを提供する場合、最近ではChromeやFirefoxをはじめとするモダンブラウザでの動作を前提とすれば、ほとんどの場合問題ないでしょうが、いまだにIE 11や旧Microsoft Edgeといったレガシーなブラウザも動作要件として含めなければならない場合があります。
そのようなとき、IE 11や旧Microsoft Edgeが動作するテスト環境が必要になりますが、自分でそのような環境を構築するのは、Windowsがメイン環境ならまだしも、MacやLinuxがメインの環境ではかなり面倒でしょう。
そんなときは、Microsoftが無償提供している仮想マシンを利用するのがおススメです。
目次
仮想マシンの入手
Virtual Machines - Microsoft Edge Developer
執筆時点では「旧Microsoft EdgeとInternet Explorer 11を搭載したWindows 10」仮想マシンが、以下のプラットフォーム向けに提供されています。
- Oracle VM VirtualBox
- Vagrant
- Hyper-V
- VMware
- Parallels
いずれのプラットフォーム向けの仮想マシンファイルも、ZIP形式ファイルとしてダウンロードでき、展開してそれぞれの環境にインポートします。
なお、提供される仮想マシンのWindows 10は、英語版で90日の試用版です。
仮想マシンのインポート
ここでは例としてVMware向けの仮想マシンファイルをダウンロードして「VMware Workstation 15 Player」にインポートします。
なお「VMware Workstation 15 Player」はインストール済みとします。
まず、上記のダウンロードサイトから「VMware」向けの仮想マシンファイルをダウンロードします。(ファイルサイズは6.7GBほどです。)
ダウンロードが完了したら、ZIPファイル「MSEdge.Win10.VMware.zip」を展開し、フォルダーの中にある「MSEdge-Win10-VMware.ovf」というファイルをダブルクリックします。
すると、仮想マシンのインポート画面が表示されるので、仮想マシン名と仮想マシンを格納するフォルダーを指定して「インポート」をクリックします。

インポート中の画面
仮想マシンの起動
仮想マシンのインポートが完了すると、自動的に仮想マシンが起動するのでWindows 10にサインインしてみます。
デフォルトのログインパスワードは「Passw0rd!」です。
サインインすると、以下のようなデスクトップが表示されます。
なお、OSは見てのとおり英語版ですが、言語パックを追加するなどして日本語化できます。
以下の画面は、日本語化した上でIE 11と旧Microsoft Edgeを起動した画面です。

あとがき
MacやLinuxがメインの環境で、IE 11や旧Microsoft Edgeが動作するWindows環境を用意したいときに便利です。
ご活用あれ。