Windowsに標準搭載されているアプリは、かつてはWindowsのおまけ程度で、使い勝手もイマイチという印象がありましたが、Windows 10では、多くの標準搭載アプリが単独で更新されるようになり、かつてに比べて使い勝手の良いアプリが増えています。
そこでここでは、Windows 10に標準搭載されているアプリの中から「このアプリは使わないともったいないっ!」と思えるものを紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 2004 |
Microsoft Edge
Windows 10に標準搭載されているWebブラウザ「Microsoft Edge」は、2020年1月にChromeブラウザと同じChromiumベースの新しい「Microsoft Edge」が登場して、古いMicrosoft Edgeからの移行が進められています。
新しいMicrosoft Edgeは、Chromeブラウザと遜色のない動作スピードを持ち、Chromeブラウザ向けの拡張機能も利用できることから、今後Webブラウザとしてのシェアを伸ばしそうです。

付箋
Windows 10に標準搭載されている付箋アプリは、デスクトップ上にメモを貼り付けられ、ドラッグ&ドロップで場所を移動したり、付箋の色を変更したりできます。
また、作成した付箋は、Android向けアプリ「Microsoft OneNote」や「Microsoft Launcher」と同期させて、スマホで付箋の内容を確認したり、逆にスマホアプリから付箋を作成すれば、Windows 10の付箋アプリに反映されます。

OneNote
Microsoftが昔から提供しているデジタルノートブック「OneNote」は、Windows 10に「OneNote for Windows 10」アプリとして標準搭載されており、テキストだけでなく、画像や動画、リンク、音声、表、ファイルなど、さまざまな情報をメモとして記録するのに活躍してくれます。

メモ帳
Windows環境で古くから標準搭載されているテキストエディター「メモ帳」は、Windows 10でも現役で活躍するアプリで、少しづつ更新されて使いやすくなっています。
高機能なサードパーティーのテキストエディターと比べると、機能面で劣るところもありますが、ちょっとしたテキスト編集なら全然OKです。
スマホ同期
「スマホ同期」アプリは、Windows 10とスマートフォンをリンクさせて、スマホに保存している写真を閲覧する、スマホのテキストメッセージを確認したり送信する、スマホの通知を確認したりクリアする、PCからスマートフォンを経由して電話を掛けるといったことができます。
Windows 10とスマホの組み合わせがメインの環境なら、使わない手はないです。

切り取りとスケッチ
「切り取りとスケッチ」アプリは、Windows 10の画面を画像で保存する画面キャプチャーアプリで、手軽に画面キャプチャーを保存したり、キャプチャーした画像に書き込みをしたり、トリミングしたりといった編集ができます。
また「切り取りとスケッチ」アプリは、スタートメニューから起動するだけでなく、ショートカットキー(「Windows」+「Shift」+「S」キー)から、素早く画面をキャプチャーするといった使い方もできます。
カレンダー
Windows 10で日々の予定を管理するのに便利な「カレンダー」アプリでは、Microsoftアカウントを利用してマルチデバイスでカレンダーのデータを同期したり、他のカレンダーサービス(Googleカレンダーなど)を取り込んだりできます。

電卓
「電卓」アプリは、単純な四則計算だけでなく、計算結果の履歴表示や、関数電卓、日付や通貨を計算する機能もあり、さまざまなシーンで役に立ちます。
最近では、グラフ機能も新たに搭載されました。

ペイント3D
Windows 10には「ペイント3D」という画像編集アプリが標準搭載されていますが、このアプリは3Dオブジェクトを扱えるだけでなく、一般的な2Dの画像ファイルの編集もできます。
たとえば、画像フォーマットを変換したり、背景が透明なPNGファイルを編集したり、画像ファイルのファイルサイズを縮小したり、画像ファイルの大きさを変更したりできます。
わざわざサードパーティーの画像編集アプリを用意しなくても、上に挙げたような基本的な編集なら「ペイント3D」で十分です。
クイックアシスト
Windows 10の操作に詳しくない家族や友人に、操作方法やトラブルシューティングで助けを求められたとき、そばにいるなら画面を見ながらサポートすることができますが、リモート(遠隔地)の場合だとそうもいきません。
そんなときに備えて、あらかじめサードパーティーのリモートツールをインストールしておくというのも手ですが、Windows 10にもリモートからインターネット経由で支援が可能なツール「クイックアシスト」が標準搭載されています。

あとがき
かつてのWindowsでは、標準搭載アプリはOSのおまけ程度で、たいした機能もなく使い勝手もイマイチという印象がありましたが、Windows 10の標準搭載アプリは、一味も二味も違います。
お試しあれ。