Windows 10を利用していて、もっと画面を広く使いたい、文字などが小さくで見づらい、画面が暗い・明るすぎる、といった場面がないでしょうか。
そんなとき、Windows 10の設定画面から設定を調節することで改善することがあります。
そこでここでは、Windows 10で画面の解像度やリフレッシュレート、明るさなどを調節する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1909 |
画面の解像度を変更する
画面の解像度を変更できれば、テキストや画像などの大きさや鮮明さを調節することができます。
たとえば、解像度を低くすると、画面上に表示される情報量は少なくなりますが、アイコンなどが大きく表示され、逆に解像度を高くすれば、表示が鮮明になり画面も広く使用できます。
画面の解像度を変更する手順は、次のとおりです。
スタートメニューなどから「設定」アプリを起動し「システム」をクリックします。
「システム」画面が表示されると「ディスプレイ」の設定画面が表示されているので「拡大縮小トレイアウト」欄にある「ディスプレイの解像度」で設定したい解像度を選択します。
解像度を選択すると、画面が暗転して「ディスプレイの設定を維持しますか?」というメッセージが表示されるので「変更の維持」をクリックして、解像度の変更を確定します。
操作を行わずに15秒経過するか「元に戻す」をクリックすると、解像度は変更されずに設定前の状態に戻ります。
選択可能な解像度は、利用しているディスプレイやデバイスドライバーによって異なり、変更した解像度がディスプレイに対して最適ではない場合、デスクトップに「最適解像度の通知」が表示されることがあります。
画面のリフレッシュレートを変更する
画面がちらつくなどの症状がある場合は、画面のリフレッシュレートを適切な値に設定することで改善されることがあります。
「リフレッシュレート」とは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数のことで、リフレッシュレートを高く設定すると、画面のちらつきを防ぐことができます。
画面のリフレッシュレートを変更する手順は、次のとおりです。
スタートメニューなどから「設定」アプリを起動し「システム」をクリックします。
「システム」画面が表示されると「ディスプレイ」の設定画面が表示されているので「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
「ディスプレイの詳細設定」画面が表示されるので「ディスプレイの選択」から、リフレッシュレートを変更したいディスプレイを選択して「ディスプレイ情報」欄の「ディスプレイXのアダプターのプロパティを表示します」をクリックします。
選択したディスプレイのプロパティ画面が表示されるので「モニター」タブの「モニターの設定」欄にある「画面のリフレッシュレート」でリフレッシュレートを選択し「OK」をクリックします。
「このディスプレイ設定をそのままにしますか?」というメッセージが表示されるので「変更を維持する」をクリックします。
操作を行わず15秒経過するか「元に戻す」をクリックすると、リフレッシュレートは変更されずに設定前の状態に戻ります。
選択可能なリフレッシュレートは、利用しているディスプレイやデバイスドライバーによって異なります。
画面の明るさを変更する
画面の明るさを利用状況に合わせて適切に調節すれば、消費電力を抑えることができます。
デスクトップパソコンの場合
デスクトップパソコンなどで外部ディスプレイを利用している環境では、ディスプレイ本体で調節するのが一般的ですが、Windows 10上で調節するなら、サードパーティーのアプリ「Twinkle Tray」を使えば画面の明るさを調節できます。
Twinkle Trayは、ディスプレイの明るさをタスクトレイからスライダー操作で調節できるタスクトレイ常駐型のストアアプリで「Microsoft Store」から無料で入手できます。
Twinkle Tray: Brightness Slider を入手 - Microsoft Store ja-JP
「Twinkle Tray」の特長としては、以下が挙げられます。
- 画面の明るさをスライダーやホットキーでカンタンに調節できます。
- 複数のディスプレイを接続している場合も、個別に調節できます。
- 画面の明るさを時間帯で調節できます。
Twinkle Trayの使い方
Twinkle Trayはじめて起動したときは、以下のような画面が表示されるので「閉じる」をクリックします。
「Twinkle Tray」はタスクトレイに常駐しているので、画面の明るさを調節するときは、タスクトレイのアイコンをクリックします。
タスクトレイのアイコンをクリックすると、調節可能なディスプレイがリスト表示されるので、調節したいディスプレイのスライダーをマウスでドラッグして明るさを調節します。
また、右上のアイコンからは、ディスプレイの電源を切ったり、設定画面を開くことができます。
設定画面では、ユーザーインターフェースの設定から、時刻ごとでの明るさ調節、ホットキーでの明るさ調節などを設定できます。




ノートパソコンの場合
ノートパソコンなど、パソコン本体とディスプレイが一体のマシンでは、Windows 10のディスプレイ設定やアクションセンターから画面の明るさを調整できます。
設定アプリから調節する
設定アプリから画面の明るさを調節する手順は、次のとおりです。
スタートメニューなどから「設定」アプリを起動し「システム」をクリックします。
「システム」画面が表示されると「ディスプレイ」の設定画面が表示されているので「明るさの変更」のスライダーを動かして明るさを調節します。
アクションセンターで調節する
ノートパソコンによりますが、タスクバーの右端にある「アクションセンター」をクリックして「明るさ」 スライダーで調整できる場合があります。
あとがき
ちなみに、画面の解像度・リフレッシュレート・明るさを変更する場合、ここで紹介しているWindows 10の設定画面から変更する方法以外にも、グラフィックドライバーが提供しているツールから変更することもできます。