Windows10に標準搭載されている「スマホ同期」アプリは、Android端末と同期することで、Android端末に保存されている写真を閲覧したり、メッセージを確認したり、通知を確認できますが、最新バージョンでは、さらにPCからAndroid端末の電話を発着信できる「通話機能」が追加されました。
これまで、Windows10PCから固定電話や携帯電話に電話する場合、Skpeなどの通話アプリを利用する方法がありましたが、利用を開始するには事前の手続きが必要など、少々面倒がありました。
ですが、スマホ同期の「通話機能」を利用すれば、Windows10PCから同期しているAndroid端末を経由してカンタンに電話をかけることができます。
そこでここでは「スマホ同期」アプリに新たに追加された「通話機能」の使い方や使用感を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1909 |
スマホ同期 | 1.20012.133.0 |
スマホ同期アプリで通話機能を使う
スマホ同期アプリのセットアップについては、以下の記事をご覧ください。

また、通話機能を利用するには、Windows10PCとAndroid端末をBluetoothで接続する必要があります。
PCにBluetooth機能がない場合は、以下のようなアダプターを接続することでカンタンにBluetoothを利用できるようになります。
初期設定
PCとAndroid端末の双方でBluetoothをオンにしたら、スマホ同期アプリを起動して、メニューから「通話」をクリックし「開始する」をクリックします。
確認画面が表示されるので「はい」をクリックします。
スマートフォンとPCの接続画面が表示されるので「接続」をクリックします。
接続を開始すると、Android端末上にBluetoothのペア設定のポップアップが表示されるので「ペア設定する」をタップします。
「連絡先と通話履歴へのアクセスを許可する」にもチェックを入れておいたほうが良いでしょう。
Windows10PCとAndroid端末がBluetoothで接続されると、スマホ同期アプリの通話画面が以下のようになり、通話機能が利用可能になります。
なお、画面中央にある「アクセス許可の送信」をタップすれば、過去90日以内に発着信した通話履歴を表示できます。
スマホ同期アプリの初期設定は、以上で完了です。
マイク・スピーカーの準備
PCから電話をかける/PCで電話を受ける際は、PCにヘッドセットやマイク付きイヤホン、スピーカー・マイクが接続されており、Windows10で利用できるよう設定されている必要があります。

PCから電話をかける
PCから電話をかけるときは、次の方法で電話をかけることができます。
- 通話画面のダイヤルパッドから電話番号を入力して発信
- ダイヤルパッド上部の検索ボックスから連絡先の名前または電話番号を検索して発信
- 通話履歴から選択して発信
いずれの方法も直感的に操作できるので、迷うことはないでしょう。
通話が開始されると、次のような画面が表示されます。
PCで電話を受ける
同期しているAndroid端末に着信があると、Windows10では通知として表示されます。
通知画面で「同意」をクリックすると、通話が開始されます。
なお、電話に出たくないときや、電話に出れないときは、「メッセージ」をクリックして、テキストメッセージで応答したりもできます。
スマホ同期アプリでの通話機能の使用感
Windows10PCとAndroid端末を接続する初期設定に若干手間取りましたが、接続してしまえば、PCから電話をかける/PCで電話を受ける、いずれも直感的に操作でき、音声品質も問題ないレベルでした。
なお、私の環境では問題なく利用できましたが、スマホ同期アプリのレビューを確認すると、まったく使えないという方もいらっしゃることから、Android端末の機種によっては正常に動作しない可能性もあるようです。
そのため、通話機能を利用する際は、あらかじめ動作確認をしっかり行っておく必要がありそうです。
あとがき
PCで作業中に電話がかかってきたとき、これまでだとPCでの作業と中断して、スマートフォンを手に取って操作するという動作が必要でしたが、スマホ同期の通話機能を活用すれば、PC上ですべて操作できるようになります。
想像しただけでも、その便利さが分かると思います。
Windows10とAndroid端末がメイン機器の方は、お試しあれ。