Windows 10で、ファイルを圧縮・展開(解凍)する場合、サードパーティーの圧縮・展開ツールを利用している方も多いと思いますが、標準機能でもファイルをZIP圧縮したり、展開することが可能です。
そこでここでは、Windows 10の標準機能でファイルをZIP圧縮・展開する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
ファイルをZIP圧縮する
マウス操作でZIP圧縮する
マウス操作でファイルをZIP圧縮するときは、圧縮したいファイルを選択した状態で、右クリックメニューの「送る」から「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックします。
たとえば、デスクトップのファイルを圧縮する場合の画像は、次のとおりです。
すると、選択したファイルと同じフォルダーにZIPファイルが作成されます。
ちなみに、すでにあるZIPファイルにファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすれば、ZIPファイルに追加することができます。
PowerShellコマンドレットでZIP圧縮する
PowerShellコマンドレットを使ってファイルをZIP圧縮するときは「Compress-Archive」コマンドレット利用します。
コマンドレットの使い方については、以下の記事をご覧ください。

ZIPファイルを展開(解凍)する
マウス操作でZIPファイルを展開する
マウス操作でZIPファイルを展開するときは、ZIPファイルを右クリックして、メニューから「すべて展開」をクリックします。
すると「展開先の選択とファイルの展開」画面が表示されるので、展開先のフォルダーを指定して「展開」をクリックします。
なお、デフォルトの展開先は、ZIPファイルと同じ場所にZIPファイルと同じ名前のフォルダーが生成され、そこに展開されます。
パスワード付きZIPファイルを展開するときは、以下のようにパスワードの入力画面が表示されるので、解凍パスワードを入力して「OK」をクリックします。
以上で、指定したフォルダーにZIPファイルが展開されます。
WindowsコマンドでZIPファイルを展開する
Windows 10には、Linux環境等でアーカイブファイルの作成や展開で利用されるtarコマンドが標準搭載されており、このコマンドでZIPファイルやパスワード付きZIPファイルを展開できます。
たとえば「E:¥test3.zip」ファイルを展開したいときは、以下のようにコマンドを実行することで、カレントディレクトリ「C:¥」にファイルが展開されます。
C:\> tar -xf E:¥test3.zip
なお、パスワード付きZIPファイルを展開すると「Enter passphrase:」と表示されるので、解凍パスワードを入力することで展開できます。
PowerShellコマンドレットでZIPファイルを展開する
PowerShellコマンドレットを使ってZIPファイルを展開するときは「Expand-Archive」コマンドレットを利用します。
コマンドレットの使い方については、以下の記事をご覧ください。

なお「Expand-Archive」コマンドレットは、パスワード付きZIPファイルは展開できません。
あとがき
なお、Windows 10でパスワード付きZIPファイルは作成するときは、サードパーティーの圧縮・解凍ツールを利用しましょう。

