Windows10では、個人データを格納するための「個人用フォルダー」がユーザーごとに用意されています。
これらの個人用フォルダーは、アイコンを見ると分かるように、通常のフォルダーとは異なる特殊なフォルダーのため、トラブル時には、通常のフォルダーとは異なる対応が必要となります。
そこで、ここでは個人用フォルダーでよくあるトラブルと、その対処方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1909 |
トラブル その1
★ 個人用フォルダーを削除してしまった。
★ 個人用フォルダー名が英語表記になってしまった。
上のようなトラブルに見舞われたときに、個人用フォルダーをデフォルトの状態に戻すには、次の手順が有効です。
対処方法
管理者権限で「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンド実行します。
> regsvr32 /i:U shell32.dll
コマンド実行後「shell32.dllのDllRegisterServer and DllInstallは成功しました。」と表示されることを確認したら「OK」をクリックし、コマンドプロンプトを閉じます。
最後に、Windowsにサインインし直せば完了です。
なお、コマンドの実行により、個人用フォルダーに保存しているファイルが勝手に削除されることはありません。
トラブル その2
★ 個人用フォルダーが行方不明になってしまった。
個人用フォルダーがどこに行ったか分からなくなり、上の「トラブルその1」の対処法を実行しても個人用フォルダーがデフォルトの場所(C:\ユーザー\<ユーザー名>)に復元されない場合、その個人用フォルダーが別の場所に存在している可能性があります。
このような場合は、次の手順で個人用フォルダーの現在の場所を確認するのが有効です。
対処方法
個人用フォルダーの現在の場所を確認するには、スタートボタンを右クリックするなどでして「ファイル名を指定して実行」を起動して、個人用フォルダーに応じたコマンドを実行します。
個人用フォルダーごとのコマンドは、次のとおりです。
コマンド | 個人用フォルダー |
---|---|
shell:3D Objects | 3Dオブジェクト |
shell:Contacts | アドレス帳 |
shell:Favorites | お気に入り |
shell:Downloads | ダウンロード |
shell:Desktop | デスクトップ |
shell:Personal | ドキュメント |
shell:My Pictures | ピクチャ |
shell:My Video | ビデオ |
shell:My Music | ミュージック |
shell:Links | リンク |
shell:Searches | 検索 |
shell:SavedGames | 保存したゲーム |
コマンドを実行すると、該当の個人用フォルダーの現在の場所が開くので、右クリックメニューからプロパティ画面を開いて「場所」タブを表示すれば、現在の場所を確認できます。
また「場所」タブでは、「標準に戻す」ボタンから個人用フォルダーの場所をデフォルトの場所に戻したり、「移動」ボタンから別の場所に変更することもできます。
あとがき
なお、以下の記事では個人用フォルダーの場所を強制的にデフォルトに戻す方法も紹介していますので、状況によっては参考にしてみてください。
