地図サービスの定番といえる「Google Map」では、経路検索やナビゲーション、交通状況の確認、スポット検索といった基本的な機能以外にも、意外と知られていない便利な機能があります。
そこでここでは、Google Mapで意外と知られていない活用術を4つ紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Nexus 5X(Android) | 8.1.0 |
Googleマップ | 10.31.1 |
特定の場所を伝える
Google Mapアプリでは、地図上の特定の場所を簡単に相手に伝えることができ、手順は次のとおりです。
まず 、スマートフォン向けのGoogle Mapアプリを起動して、地図上で伝えたい場所をロングタップします。
すると、地図上にピンが表示され、画面下部にピンの場所情報が表示されるので、メニューから共有をタップします。
連絡先や共有するアプリの選択画面が表示されるので、お好みの方法を選択します。
例えば、共有方法として「Gmail」を選択すると、メールの本文にGoogleマップのURLリンクが記載された状態でGmailアプリが起動し、すぐにメールを送れます。
メールを受け取った側で、本文に記載されているリンクをクリックすると、パソコンならブラウザが起動してGoogleMap上にピンの場所が表示され、スマートフォンでGoogleMapアプリがインストールされているなら、GoogleMapアプリが起動してピンの場所が表示されます。


ルートの共有
ルートの共有は、自分が検索した移動ルートを指定した相手と共有できる機能で、使い方は次のとおりです。
まず、スマートフォン向けのGoogle Mapアプリを起動し、画面左下あたりにある「経路」アイコンをタップし、出発地・目的地を入力して経路検索を行います。
検索結果が表示されたら、画面右上にあるアイコンをタップし、表示されるメニューから「ルートを共有」を選択します。
共有相手を指定する画面が表示されるので、表示されている連絡帳のリストからか、メッセージやメールなどのアプリを使って相手と共有します。
以上で、自分が検索したルートの結果を指定した相手と共有でき、共有相手の端末に「Googleマップ」アプリがインストール済みなら、送られてきたリンクからアプリが起動してルートが表示されます。
連絡帳から相手を指定して共有した場合は、次のような電子メールが送られます。
メッセージアプリで共有した場合は、次のようなメッセージが届きます。
なお、共有相手の端末に「Googleマップ」アプリがインストールされていない場合は、WebブラウザでGoogleマップが開くようです。
現在地の共有
現在地の共有は、指定した相手と自分の現在地をリアルタイムで共有できる機能で、使い方は次のとおりです。
本機能を利用するには、スマートフォンの位置情報機能(GPS)をオンにしておく必要があります。
まず、スマートフォン向けのGoogle Mapアプリを起動し、画面左上のアイコンをタップして、表示されるメニューから「現在地の共有」をタップします。
すると「現在地の共有」画面が表示されるので「共有を開始」をタップします。
次の画面では、現在地の共有を行う期間と共有する相手を指定します。
現在地を共有する期間は、最少15分から最大3日間の中から指定するか「無効にするまで」のいずれかを選択します。
共有相手は、表示されている連絡帳のリストから指定するか、メッセージやメールなどのアプリを使って相手と共有します。
連絡帳から相手を指定する場合は、次のような画面になります。
共有期間と共有相手を指定したら、最後に、現在地を共有するかどうかの確認画面が表示されるので「有効にする」をタップすれば共有が開始されます。
現在地の共有が開始されると、自分の端末で「現在地の共有」画面を開くと、下部に現在地を共有している相手の情報が表示されます。
また、相手側の端末では、マップ上に自分の位置が表示され、自分と相手とのおおよその距離や、バッテリー状況、位置情報などを確認できます。


なお、ここまでの設定では自分の現在地を相手に伝えることはできても、相手の位置は分かりませんが、相手側の端末で、画面下部に表示されている「現在地を共有する」のスライダーをオンにすれば、お互いの現在地情報を確認できるようになります。
オフラインマップ
Google Mapは、基本はオンラインである(インターネットにつながっている)ことを前提としており、インターネットつながっていない環境(オフライン)では、大雑把な地図しか表示されません。
ですが、オフラインマップ機能を利用すれば、インターネットに接続できないオフライン環境でも、地図表示や経路検索、スポット検索ができるようになります。
オフラインマップの使い方は、次のとおりです。
地図をダウンロードする
オフラインマップを利用するには、スマートフォン向けのGoogle Mapアプリで、オフラインで利用したいエリアの地図を端末にダウンロードしておきます。
まず、Google Mapアプリを起動して、検索ボックスからダウンロードしたいエリアを検索します。
地図が表示されたら、左上のメニューボタンをタップして、メニューから「オフラインマップ」をタップします。
「オフラインマップ」画面が表示されるので「自分の地図を選択」をタップします。
すると、先ほど検索したエリアを中心とした地図が表示されるので、保存しておきたいエリアを青枠内に収めてから「ダウンロード」をタップします。
なお、ダウンロードする地図データの容量は、画面下部に表示されており、広範囲を指定するほど地図データの容量は大きくなるので、広範囲のエリアをダウンロードするときは、Wi-Fi環境でダウンロードするのがよいでしょう。
「オフラインマップ」の画面に戻ると、地図のダウンロードが開始され、ダウンロードが完了すると、エリアの名前や容量、有効期限が表示されます。
以上で、地図データのダウンローは完了です。なお、地図データは複数ダウンロードすることもできます。
オフラインマップの使い方
地図をダウンロードしたエリアでは、オフラインでも地図の表示だけでなく、スポット検索や経路検索(自動車のみ)が可能となります。


なお、地図をダウンロードしていないエリアは、オフライン時は色が薄く表示され、粗い地図しか表示されません。
オフラインマップの設定を確認する
「オフラインマップ」画面右上の歯車のボタンをタップすると、設定画面が表示され、保存した地図の自動更新や自動ダウンロードなどについての設定ができます。
SDカードを装着している端末なら、地図データをSDカードに保存するよう設定することが可能です。