ここでは、CentOS 7上に構築したWordPress環境(Nginx+php-fpm+MariaDB)で、PHPを7.1.2から7.2.3へアップデートしたときの手順を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
CentOS Linux | 7.4.1708 |
PHPのアップデート手順
リポジトリの更新確認
まずは、リポジトリの更新がないか確認します。
# yum -y update http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
# yum -y update epel-release
サービス停止
つぎに、PHPとフロント側のサービス(ここではNginxとphp-fpm)を停止します。
# systemctl stop nginx
# systemctl stop php-fpm
アップデートの実施
つぎに、参照するリポジトリに「remi-php72」を指定して、PHPと関連ライブラリをアップデートします。
# yum update --enablerepo=epel,remi-php72 php
設定ファイルの統合
つぎに、既存の設定ファイル「php.ini」と新しい設定ファイル「php.ini.rpmnew」を統合します。(PHP7.1.2から7.2.3にアップデートした際はrpmnewファイルが生成されましたが、アップデートによっては、rpmnewファイルが生成されないときもあります。)

CentOS 7でアップデート後にrpmnew、rpmsaveファイルが生成されたときの対処方法
ここでは、CentOS 7でパッケージアップデート時生成されることがあるrpmnew、rpmsaveファイルとはなにかや、生成されていたときの対処方法を紹介します。
サービスの開始
Nginxとphp-fpmサービスを開始します。
# systemctl start nginx
# systemctl start php-fpm
更新結果確認
Nginxのドキュメントルートに「phpinfo.php」ファイルを作成し、ブラウザで表示させることでPHPと関連ライブラリのバージョンを確認します。
# vi phpinfo.php
<?php
phpinfo();
?>
https://<ドメイン名>/phpinfo.php
Memo
バージョンの確認が済んだら、phpinfo.phpは削除します。
以上でアップデート完了です。
あとがき
設定ファイルが更新されていたため、統合作業で少し手間取りましたが問題なくアップデートできました。