PDFファイルの簡易編集なら無料のLibreOfficeでもできますよ。

PDFファイルの簡易編集なら無料のLibreOfficeでもできますよ。

PDFファイルを編集する場合「Adobe Acrobat DC」を利用するのが一般的ですが、有償ソフトのため、たまに編集するだけのために購入するのはもったいないですよね。

そんなときは、オープンソースの統合オフィスソフトとして有名な「LibreOffice」を利用すれば、無料でPDFの簡単な編集ができます。

そこでここでは「LibreOffice」でPDFファイルを編集する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit1903
LibreOffice6.3.1.2

LibreOfficeとは

「LibreOffice」は、Microsoft Office互換のソフトウェアとしてオープンソースで開発されている統合オフィスソフトウェアで、Windows・Mac・Linux向けに提供されており、無料で利用できます。

ホーム | LibreOffice - オフィススイートのルネサンス

LibreOfficeの概要については、以下の記事で紹介しているので、使ったことがない方はご覧ください。

LibreOfficeはMicrosoft Officeの代わりとして使えるか?
ここでは、Microsoft Office互換の統合オフィスソフトウェアとして人気のある「LibreOffice」の機能概要や、Microsoft Officeの代わりとして使う場合の注意点を紹介します。

PDFファイルを編集するには

「LibreOffice」には、以下のツールが含まれており、PDFファイルは「Draw」から開きます。

  • Writer - 文書作成
  • Calc - 表計算
  • Impress - プレゼンテーション
  • Draw - 図形描画
  • Math - 数式
  • Base - データベース

「Draw」を起動して「ファイル」メニューの「開く」でPDFファイルを指定して開きます。

PDFファイルの簡易編集なら無料のLibreOfficeでもできますよ。

PDFファイルを開くと、いったんLibreOffice Draw形式に変換されてからファイルが開くため、開くまでに若干時間がかかります。

PDFファイルを開いた後は、テキストを編集したり、新たにテキストや図形を追加するといったことが可能です。

なお、Drawで開く際に変換しているため、一部の情報が失われることがあります。

たとえば、以下のようなテキストだけのPDFファイルを用意してDrawで開くと、フォントなどの情報は失われており「MS 明朝」として表示されています。

PDFファイルの簡易編集なら無料のLibreOfficeでもできますよ。

元のPDFファイルをChromeで表示した場合

PDFファイルの簡易編集なら無料のLibreOfficeでもできますよ。

LibreOffice DrawでPDFファイルを開いた場合

いくつかのPDFファイルを開いて試したところでは、簡単なPDFファイルの編集なら活用できそうですが、フォントをはじめとして元のPDFの状態を維持しつつ編集するのは厳しいかもしれません。

また、テキストは1行ずつテキストボックスに変換されるため、テキストボックスごとに編集しなければならないのが難点です。

あとがき

専用のPDF編集ソフトに比べると、物足りなさを感じますが、有償ツールを使うまでもない簡単な編集なら、試してみても良いかもしれません。